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勝利side
病院で先生に聞かれたけど、健人くんに言ったら聡マリが怒られるんじゃないかって言いたくなかった。聡マリは冗談のつもりだったし、俺が弱いせいなんだから。
それから点滴されてる間、ずっと悔しくて怖くてたまらなかった。また戻るんだって。またあの生活が始まるんだって。
「勝利、俺の家と勝利の家どっちがいい？」
「...健人くんの家」
「うん。帰ろっか。」
健人くんが優しく支えてくれて、一緒に家に入った。
「勝利、大丈夫だから。ゆっくり治せばいいから。な？」
「...」
健人くんに抱き締められながら、ただただ涙が出てきて、何て言われても止められなかった。
「先生がご飯、どの段階から始めてもいいって。取り敢えずスープ系からいってみるね。」
健人くんがパパッと野菜を擦って作ったスープを出してくれた。
「スプーンで掬いながらね。飲める？」
そう言われてゆっくり飲んだ。横に健人くんがいると思うと、安心して、飲み込めた。
「お！偉いね！飲めたね！」
って大袈裟なほど褒めてくれる健人くんに心の底からホッとした。嫌われてない。俺、ちゃんと愛してもらってる。
「けんっとくんっごめんなさいっ」
「なんで？大丈夫だよ。」
「すぐにっ相談しなくてごめんなさいっ」
「それはそうだね。できれば、1日目の時点で言って欲しかった。そしたらすぐなんとかしてあげれた。」
「でもいいよ。それは。仕方ない。言いたくない時だってあるもんね。」
優しくまた抱き締めてくれるから本当にずっと泣いてた。
「明日の仕事行く？やめとく？」
「...行く」
「わかった。」
健人くんにあの時も毎日確認されてたその言葉に初めて躊躇った。明日は、聡マリもいる。
「おはよ。」
「おはよ」
俺用のお弁当を作ってくれてる健人くんに声をかけた。
「ね、また健人くんもどろどろのご飯食べるの？」
「そうだよ。勝利が頑張るなら俺もそれを隣でサポートしたいんだ。」
「いいのに。健人くんは別に。」
「今回は5人分作ってみた。みんな食べてみたいかなーって！」
みんな食べたいわけないじゃん。てか、健人くん俺が原因言ってないことどう思ってんだろ。なんも聞いてこないけど。それにみんなまたって呆れてんだろうな。健人くんは違うみたいだけど。
やだなぁ。聡マリと風磨くんに謝らなきゃ。ちゃんと謝って許してもらわなきゃ。こんな弱い俺でごめんって。
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ゆう - りりさん» 私もなんだかんだ愛に溢れる健人くんを書きたくなります。続編書きたいんですけど、なんか同じ感じになっちゃいそうで悩んでます笑でも、考えてみますね！ (2022年1月23日 2時) (
レス) id: 776953610e (このIDを非表示/違反報告)
りり - いつも楽しく読ませていただいてます♫食べられない話過去1好きでした！！！よかったらバラエティーで辛いもの食べてその場で戻しちゃってトラウマに、、みたいに続編作っていただけませんか？？ (2022年1月23日 0時) (レス) @page42 id: 1ee2aeacbc (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - ゆうなさん» パロディは書かないです。すみません。もし書くとしたら、別で作品を作るので見つけてくださると嬉しいです。その時はまたお知らせしますね。個人的には親子設定とか昔エイトで書いてたので書きたいなぁとは思うのですが、この作品では書きません。 (2022年1月22日 23時) (レス) id: 776953610e (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - ほのかさん» 地雷ですか...なんですかねー私自身はそんなに無いですけど、あまりに現実離れしたものは書かないかもしれないです。読んでくださる方の中に不快感を示される方がいる場合は別でハードなお話は書こうと思っているので、基本的にはないですよ。 (2022年1月22日 23時) (レス) id: 776953610e (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - まなかさん» 嬉しい言葉ありがとうございます！ (2022年1月22日 23時) (レス) id: 776953610e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2022年1月21日 14時
