せくしーたち7

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マリウスside

よかった！お仕置きされなかった！1週間以内に返せるかなぁ。結構あるし。まずメンバーのやつはまとめて明日持ってこ。

「おはよー」
「おはよ。マリすごい荷物だね」
楽屋に入ったらおっきい紙袋もって入ってきたから勝利に言われる。健人くんはちょっと笑ってるし。

「あのねぇ、これ！まず聡ちゃんの！借りてたやつとか返すの忘れてた。ごめんなさい」
「あーー！これ失くしたと思ってたやつ！ありがとマリ！」
やっぱ優しいし、天然なんだよねぇ。

「これは勝利のセット！ごめんなさい。」
「いいよ。返してくれたし。多分俺が忘れて帰ったやつもあるし。次からは気を付けなよ？」
「うん。」

で、ここが問題なの。風磨くん。
「これ...ごめんなさい」
「俺、何回も確認したよな？俺のこの服ホントにない？って。その度に無いって言ってなかったか？」
「言ってた。でもあったの。ごめんなさい。」
「後ろ向いて。」

パアァァァァン！
素直に後ろ向いたら1回だけ服の上から叩かれた。でもね、これ、秘策してきたの。絶対に風磨くんに怒られるってわかってたからパンツ２枚履いてきた。だからまったく痛くない。

やっぱり脱がされなかったし。これで脱がされてたらやばかったし、風磨くんなら脱がさないと思った！助かったぁ！

健人くんには昨日返したし。あとはマネージャーさんだけ。
「あのぉ、コレ、ごめんなさい」
「！！！！！マリウス！これ持ってたの？！」
普段聞かないマネージャーさんがビックリする声にみんながこっちを向いた。

そう。健人くんがきたから一つだけ自分の部屋に隠したの。それがこれ。マネージャーさんの連絡用のスマホ。前に借りてて、返し忘れたやつ。マネージャーさんがすっごい困ってて、事務所に呼び出されて大変だったやつ。

気付いてなかった。本当に。たまたま昨日見つけたから持ってきたんだけど。マネージャーさんならお仕置きはされないし大丈夫だと思って。

「...マリ、こっち来い」
健人くん怒ってる。めっちゃ怒ってる。迷ったんだよ。僕も今日これ返すか。でも早い方がいいかなって思って。それにお仕置きはされるとしても1週間後だと思ってたけど...やばいかな。

「お前、それどこに隠してた。」
「部屋」
「俺に見つかったら怒られると思ったからだな？」
「...うん」
「どんだけ困ってたか、事務所に怒られたか知ってるだろ？なんでずっと隠してた？」
「昨日気づいた。」

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