せくしーたち7

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健人side

取り敢えず話し始めてくれてホッとした。で、本人も後悔してるから今度はお説教タイム。俺が話したら次は菊池が質問責めにしてる。

「それはなんで後悔した？」
「...こんなことっしちゃダメだって思った」
「リストバンド着けて俺らと会う時どんな気持ちだった？」
「バレないでって思った。それと、ごめんなさいって」

「うん。俺はショックだよ。お前が自分自身を傷付けてたことが。」
「ごめんなさいっ」
俺もショックだった。聡が傷付けてたことも、俺がそれに気付けなかったことも。リストバンド着けてきたとこ見て、一瞬疑ったけどそんなわけないって勝手に納得させてたから。

「よし。お説教はもういいな。お仕置きだ。もう二度とそんなことしないために。切りたいと思った時にケツの痛みを思い出せるように。」
「聡、俺から100。菊池から100。膝乗りなさい。菊池、聡の手首擦らないように見ててあげて。」

すぐに膝に乗ってきた。
バチィィィン！パシィィィン！バシィィィン！
厳しく叩く。許されないことしてるから。

バシィィィン！パアァァァン！パチィィィィン！
「うわあぁぁぁん！ごめっなさいぃ！」

バチィィィィン！バシィィィン！パアァァァン！
「ごめんなさっ！ぎゃあぁぁぁぁ」

辛い思いをしたことを忘れて欲しくて、しっかりここで泣いて、全部流してほしくてきっちり100回。叩いた。菊池もずっと聡の手首をかばってやってた。

「聡、交代。菊池の膝乗って。」
頭を撫でてやって抱き起こす。

バチィィィン！バシィィィン！パチィィィン！
聡が手首を刷りそうになる度に、庇いながら見てた。

バシィィィン！パチィィィン！パアァァァン！
最後まできっちり強いままで叩く菊池は久し振りだな。まぁ、そんだけのことしてるしな。聡はもう大号泣で叫んでるし。

「終わり。おいで。」
菊池が聡を抱き寄せる。俺も冷やしてやりながら聡の頭を撫でて、背中をさする。

「ごめんなさいぃ！ごめんなさいっ」
何回も何回も謝る。
「いいよ。わかったよな。もうしないもんな。」
「うん。辛かったなぁ。頑張った頑張った。」
聡のことを慰めて、抱き締めて、褒めて甘やかしてやる。

落ち着いてきたみたいだな。
「聡、今日は泊まる？」
「うん」

その日は泊めてあげて、菊池に聡の家に行ってもらって切りそうな刃物全部回収してきてもらった。確認したらカッターに血が着いてたし。これ、聡のビールの缶にでも刺しとこっかな。

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