せくしーたち7

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健人side

5人での仕事の日、菊池と2人になったタイミングで言われた。

「中島、ほんとに聡マリのことあれで終わり？」
「やっぱり甘い？」
「甘すぎるよ。俺、アバウトにしか説明してないけど、多分ちゃんと聞いたら我慢できないと思うけど。」
「え？」
「中島の負担にしたくなくて黙ってた。ごめん。」

そんなこと言われたら気になっちゃうじゃんね。ってことでケツは叩かないって心に決めて聡マリを別の楽屋に呼んだ。

「聡、マリ、こないだ話もしたし菊池にお仕置きされて終わりにしようと思ったんだけどさ、1個だけ確認していい？勝利に嫌なこと言ったんだよね？言葉だけだよね？」
そう言うと黙り込んだ2人。まじかぁ。

「俺、勝利役やるから、やったことそのまんま俺にやれ。」
2人とも泣きそうな顔して、ボソボソ喋り始めた。

「バケツあるよよかったね」
「体弱いからすぐまた吐いちゃうんじゃないかって心配なんだよ」
うん。それはまぁ聞いた。

俺の足元に聡がバケツを震えながら置いた。そういうことか。大きく息を吐く。

「...聡、それほんとにあのときの勝利にやったの？」
「ごめんなさいっ」
「それはダメだ。絶対にダメ。やってることはいじめと同じだよ。」

「ごめんっなさい！」
「歯食いしばれ」
パチィィィィン！！
思いっきり聡の頬を叩いた。勝利の苦しみを見てたから。どうしても我慢できなかった。

「ほんとは、もっと厳しくしたいし、何発でも叩いてお仕置きしたいけど、勝利にダメって言われてるからしない。だけど二度とするな。そんなこと。」

「ごめんなさいっ」
「うん。まぁ、許すのは難しいけど、2人も勝利が頑張ってんの知ってるもんな。たくさん手伝ってくれたからな。」

「今後、勝利がまた吐いちゃう時があっても、2人は絶対に庇って助けて、励ましなさい。何があっても味方でいなさい。わかった？」

「ごめんなさいっ」
「何かあったらすぐ俺に言いなさい。それは勝利にだけじゃなくて2人にも。2人になにかあったり、不安なことがあるならすぐにいつでも電話なりなんなりして俺に伝えなさい。それができるなら許す。」

「できるっやるっ」
「できる」

「よし。楽屋戻ろっか。勝利には直接謝らないで。思い出させたくない。」
2人を連れて楽屋に戻ったら勝利が怒ってた。
「健人くん！！約束が違うじゃん！」
「お尻は叩いてないよ。ちょっとだけお話ししてただけ。」
「でも聡のほっぺた赤いよ？」
「勝利、いいの。俺が悪かったの。ほんとに。」

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