せくしーたち4

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健人side

いつもはもっと聡のテスト勉強見てあげれるんだけど、俺もテストでさ。大丈夫かなぁって思ってたら大丈夫じゃなかったみたい。

prrrrrrr
珍っ聡パパからだ。
「もしもし？」
「健人くん？聡がな、カンニングしたんだってテストで。静岡にいる時間短いからそっちで叱ってやってくれないか？」
「え？！カンニング？！」

て連絡もらって、まじかぁって。そんなことするやつには思えなかったんだけど。まだ聡のことあんまキツく叱ったことないしなぁ。やだなぁ。

「おはよぉ」
「おはよっテストどうだった？見せてよいつものやつ。」
いっつも聡は点数がよくても悪くても見せてくれて褒めたり反省したり一緒にしてたから。

「ぃや、今回はいいかなぁ」
「なんで？」
菊池は不思議そう。
「別になんでもないけどぉ」

まさか連絡いってると思ってないんだろうな。自分から言うわけないしもう言うか。

「聡、お父さんから連絡きてるよ。テストのこと。」
「え？！なんで？！」
「聡がちょっとよろしくないことしちゃったって」
「...っ」
ビックリして固まっちゃった。

「聡、あっちでちょっとだけ喋ろっか。」
聡を連れて楽屋の隅っこの畳のスペースに上がる。

「正座しな。」
すぐする素直な聡。
「問題わかんなかったの？勉強できなかった？」
「ぅん」
「それで近くの人のなら見えるかなって思っちゃったんだ。」
「うん」

「テストはね、自分の実力はかるものだから出来ても出来なくても人のやつ見ちゃダメ。自分で勝負しなきゃ。」
「ごめんなさいっ」
あぁ、聡が泣きそう。怒られるってのがそもそも苦手なんだよね。

「それに、カンニングなんてずるいことやっちゃだめ。別にできなくてもいいから真っ直ぐ自分なりに頑張ればいいんだから。」
「...ひっく！」
「泣かないよ。カンニングしてたら、ずるいやつなんだって思われるよ。周りに。」

「ひっく！けんとくんもっ？」
「そうだね。俺もお父さんに言われて聡ってそんなずるいことするやつだったかな？って思ったよ。」
「やだあぁぁ！俺っずるくないっ！もっしない」

「お仕置きちゃんと最後まで受けれたら、俺ももう聡はずるいことしないって信じれるよ。受けれる？」
「...な、何回？」

泣きながら上目遣いしてくる。ずるいじゃん。それは。

「う〜ん。ホントにダメなことだから30回かな。」
「そんなにいっぱい無理だよぉ」
「でも、いい子になりたいんでしょ？だったら受けないと。」

3→←カンニング

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