せくしーたち4

8 ページ37

勝利side

健人くんたちが来てくれて、助かった。もう息できないくらいだったし、腕も足も力入らないし、叫び声もあげれないしされるがままで。

健人くんも風磨くんも褒めてくれて、ちょっと注意はされたけど。聡とマリが順番に話してるのを聞いてたんだけど、思い出すだけで体が震えてきた。

「勝利？大丈夫か？きつい？」
「...だっだいじょうぶっだけど、なんか毛布とか掛けてほしい」
頼んだら聡が慌てて持ってきてかけてくれた。下まだ脱いだままだし、でも履けないし、寒いのと思い出すのが怖いのと。

「勝利、大丈夫だから。」
って風磨くんが隣に寝転んでくれて背中を優しく撫でてくれた。

「勝利、続きいけそう？」
「うん」
「それで、勝利がお願いしますってしたら平手150回と定規年の数だけって。でいきなり始まったの」

「勝利も30くらいまで叫びながら耐えてたけど、姿勢崩したらもっと厳しく叩かれてっ」
「そっか。勝利、大変だったな。」
「50回目くらいの時にもう力が抜けきった感じになって、それで」

「ごめっ！続けて！」
健人くんが泣いてるのが見えた。
「そっそれで、その力の抜けた体を村上くんが無理矢理腰持って厳しく叩いてたんだけどもう勝利も戻せなくてっ」

そうだった。あの時はもうなにもできなかった。
「そしたらマリと俺で叩けるように姿勢作れって言われて。」
「...んっ」
健人くんももう泣いちゃってるし。俺も泣けてきたし。横見たら風磨くんも泣いてた。

「それで勝利のとこ行ったら2人がきたっ」

「わかったよ。話してくれてありがとな。勝利、ごめんな。もっと早くこればよかった。もっとちゃんと聡マリにいい聞かせとけばよかった。もっと庇うのはだめって教えとけばよかった。俺のせいだよ。ごめんな。」
健人くんが泣きながら頭を撫でてくれた。

「勝利、頑張ったなぁ。ほんと、いつの間にそんなお兄ちゃんになってたんだよ。立派だよ。びっくりだ。沢山褒めるけど、間違えてももうするなよ。」
「うん。もうしない。」
風磨くんも撫でてくれる。

それからずっと褒めてくれて、甘やかしてくれたし、聡マリには一杯謝られた。いいのにもう。

俺はしばらくパンツもズボンも履けなくて、ゆったりした服ばっか着てた。だって痛くて。座れないからずっと立つか寝てたし。仕事で座らなきゃ行けない時は健人くんがふわっふわのクッション用意してくれて、我慢しながら座ってた。

9→←7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す