せくしーたち4

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風磨side

ペットボトルが開いてたみたいで鞄の中がびっしゃびしゃになった。最悪だと思って中身を出してたら、勝利はそのまま帰ったんだけどその後中島が楽屋に戻ってきた。

「菊池も？俺もペットボトル開いてた。」
って。それで気づいたんだ。
「やられたぁ。勝利だ。」
「またしょうもないことすんなぁアイツは。」
「お仕置き...はまぁいいかな。2回くらい叩いとく？」
「だな。俺と中島から2発ずつ。それでいいや。次会ったときに。」

で、次の日勝利に会ったからわざと怒ってる感じを出して呼んだら、逃げた！びっくりしたわ。逃げるなんて。大したことしたわけでもないのに。

「逃げたよ勝利。」
「電話してみるけどでないだろうな。」
やっぱ電話はでないしLINEは既読つけないし。

「まぁ明日会うからいいか。」
「そうだな。」
で、次の日ちょっとお説教しようと思ってたらまた逃げられた。
そっから1週間逃げ続けられて、中島と相談したんだ。

「忘れた感じで普通に接して捕まえる？」
「仕方ないな。」
「お仕置きどうする。」
「元々したのはイタズラだし厳しくしたくないけど。逃げすぎだな。」

それでやっと勝利を捕まえた。
「...っ」
「勝利、言うことあるでしょ？」
「言いなさい。別にそんなにその事で怒ったりしない。それより逃げ続けたことの方が問題だ。」
「...ペツトボトルの蓋、緩めた」
「人が困るようなことして楽しかったか？俺らが困ってんの見て満足した？」
「してないっ」
「なんであんなことしたんだ？」
「...」

素直に答えてたのに急に黙った。中島がため息をつくのが聞こえる。
「勝利、ちゃんと見てるよ。お前のこと。ちゃんと見てるしいつも3人平等に愛してるよ。」
中島が話し始めた。
「構ってほしかったんだろ？だからイタズラで気を引こうとしたんだろ？」
「...っ！」

どうやら図星らしい。そんな構ってなかったかな？ 「こないだは一緒に買い物行ったし、その前も菊池とご飯食べに行っただろ？楽屋でだって聡マリ叱ることも多かったけどよく一緒にみんなで喋ってた。ちゃんと気付いてるだろ？」

「...うん。」
「わかったらお仕置きだな。イタズラした分は2回ずつ。あとは逃げた分だ。何回連絡しても返事しなかった分も。」
「...」
下向いて唇噛んでる勝利。

「逃げた分、1日につき20回。連絡無視した分、20回。勝利、全部で何回？」
うわぁ。これは結構大変なことになるぞ。
「...えっ？」
ちょっと考えて勝利もビックリしてこっち見てる。

3→←構って

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