風邪引きZone【６】

★ ページ7

健人さいど
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風「はぁっ…」

聡「風磨くーん」

結局何が原因なのかわからないまま
現場に戻ってもトイレから動けない

風「んっ…」

聡「これ飲める？置いとくね」

感染症でこそないから３人もたまに様子を見に来てくれる

健「聡ありがとな。お前ら先他の撮影できるならやってていいよ？スタッフさんに聞いてみて」

聡「あ、それ思ってさっき聞いたんだけど、延期してでも５人のは撮りたいから待つって。先やっても別の日に2人の撮影増えるだけだし」

健「そっか、ありがとな」

ずっとぐったり吐いてる風磨見てると俺まで泣きそうになる

風「うっ…」

健「大丈夫大丈夫」

突発的に吐くからなかなかトイレから動けない

風「ふぅ…」

健「ちょっと落ち着いた？１回戻って休もっか。袋とかも俺持ってるし、すぐ連れてきてあげるから」

不安そうな顔をしつつも頷いてくれたから口をゆすがせて控え室に戻った

マ「風磨くん！大丈夫…？」

風「ん…ごめ…」

勝「無理しないで、帰っちゃっても大丈夫ですから」

少し落ち着いてたのに、今度はお腹痛いってまたトイレにこもる

健「…原因、なんだと思う？」

聡「ぶっちゃけそれって風磨くんにしかわかんないよね」

勝「風磨くんそういうのいつも言わないから。いざこうなると助けてあげられないし」

健「そうなんだよね…」

勝利たちよりも風磨と一緒にいる俺でもこれにはちょっと頭を悩ます
ここまで症状出ちゃうことなんて初めてだし

マ「なんか、楽しくしてたらなんとかなっちゃう気がする」

勝「お前…(笑)」

マリウスの突拍子もない発言
でも、ちょっとそれもありな気がして

健「今日の撮影って全部明るい感じだよね？風磨戻ってきて大丈夫そうだったら撮影連れてっちゃお」

マ「ストレスなんて笑ってたらどっかいっちゃうもん！」

聡「まあいっか(笑)」

勝利だけは呆れた顔をしつつもみんな賛成してくれた

健「じゃあ俺風磨の様子見てくるから。準備してて」

マ「はーい！」

トイレは相変わらず個室がひとつ閉まったまま

健「風磨ー、どう？」

風「気持ち悪い…」

健「お腹は治まった？」

風「うん…」

やっぱ吐き気がきついらしい

風「ふぅ…ごめん」

健「謝られることなんて何にもないよ？ちょっと落ち着いた？じゃあ撮影行こ！遊ぼ！」

風「は？」

健「大丈夫大丈夫。駄目だったらすぐ抜けちゃっていいし。ね！行こ！」

落ち着いた隙にちょっと強引に連れ出した

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