風邪引きZone【６】

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風磨さいど
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風「あ、来た」

マネージャーに車を出口につけてもらって、俺は車の外で待ってた

風「松島気分悪いって？」

健「ちょっと気持ち悪いみたい。まだ吐く感じじゃないって言ったから連れてきちゃったけど…」

中島に背中を摩られながら涙目で立ってる松島

風「車きついかもな…。松島少しだけ頑張れる？ごめんな」

俺が助手席に座ってスマホで病院までをナビする
後部座席からは松島を宥める中島の声と、苦しそうな松島の声
マネージャーも出来るだけ揺れないように運転してくれてる

健「我慢しないよ？大丈夫だから」

やっぱ気持ち悪いみたいで、中島がずっと声をかけてる

聡「んっ…ぇ……」

相当気分悪そうだけどなかなか吐けないみたいで
スマホを見ると勝利から連絡が入ってた

風「撮影の残り、今週末で調整するって」

マネ「了解」

その頃には松島も落ち着いてるだろうし
ぱぱっと勝利に返信しておく

健「おぉ、大丈夫大丈夫。きついね」

聡「おぇっ…」

松島が戻し始めたらしい
吐けないよりは楽になるかなってちょっと安心したのもつかの間

健「えっ…ちょっ…」

松島の苦しそうな声は中島の焦った声にかき消された

風「どした」

健「…血…混ざってる…」

マネ「うわー…胃潰瘍とかかもなー…。もうすぐ着くから、大丈夫だよ」

俺も焦ったけどマネージャーが少し冷静で助かった

風「松島、もうちょっとだからな。中島も声かけててあげて」

健「うん…」

俺さっきマリウス宥めたと思ったら今度はうちの最年長宥めなきゃいけないみたいです…
でもそりゃ怖いよな…たまたま俺がその場に居合わせてないだけだ

マネ「３人先降りな。連絡してあるから」

風「ありがとうございます」

中島も松島に声はかけているものの少し怖がっちゃってて
病院に入るとすぐに通してもらえた

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