風邪引きZone【６】

★ ページ15

健人さいど
−−−−−−−−−−−−−−
何より誰も風磨の体調に気づかなかったらと思うとぞっとする

とりあえず点滴を終えたけどまだ少し風磨はぼーっとしてる

健「もう少しここにいる？あとで呼びに来るから」

風「いや…行く、俺も確認…」

マ「だから風磨くんは本番のことよりも休んでないと！」

聡「どうしても裏来たいなら俺らでやるの見てて？ちょっとでも休まないと体もたないよ」

この会話を間近で聞いてる医務室の先生も呆れ顔(笑)
風磨が裏行くって聞かないから仕方なく先生もOKを出してくれてそのまま連れていった
袋とか経口補水液とか、必要そうなものをまとめて渡してくれた

勝「映像こっちのモニターに流すね」

マ「流すよー」

スタッフさんも今日まで無理言ってもいろんな話に付き合ってくださった
だからこそここで風磨が出ない訳にはいかないから

風「ん、ありがと。OK」

健「今は気分悪くない？」

風「大丈夫」

先生曰く、腹痛を薬で抑えてた分吐き気が強く出てもおかしくないって

健「ライブもやばかったら抜けてね？」

風「ん」

点滴の効果あって今は何も症状は出てないらしい
それがいつまで続くか…
先生は本来ならライブ中くらいの時間は効き目もつみたいだけど、体力にもよるって

マ「風磨くんMC早めに抜けたら？次ソロだし」

健「勝利にステージ任せていい？俺一緒に行くわ」

勝「うん」

気づくともう本番10分前
こんなに不安なライブ久々…というかこれは初めてのパターン

健「じゃ、円陣組もっか。風磨いける？」

風「おぅ」

聡「頑張ろうね」

風「お前に言われなくてもわかってるわ(笑)」

いつものテンションで円陣を組む
照明がおちてオープニングの映像が流れて、ステージ下に立つ

風「お前ら声出せんのかー！」

風磨が自身に気合を入れるようにファンの子に呼びかけた
頑張ろうな

★→←★

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す