風邪引きZone【５】

★ ページ39

健人さいど
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♪〜♪〜

健「んん…何……」

目覚まし用に置いておいた枕元のスマホから何故か電話の着信音
予定より早く起こされるのまじ勘弁…

健「聡…？」

まだ真夜中
いくら夜更かしが日常茶飯事の聡とは言えこの時間に悪戯とかはないだろうし…

健「…何？」

聡『健人くん！夜中にごめん！ちょっと俺らの部屋来て！風磨くんが！』

健「え？何？大丈夫？もしもーし」

一気に聡が喋った後、スマホが床に置かれたような音
それと微かに聞こえる水音

何かやばそう…？

勝「健人くん…？」

マ「んん…」

健「あぁ、ごめん２人起こしちゃったな。風磨調子悪そうで…。ちょっと風磨の部屋行ってくるから、寝てていいよ？」

勝「風磨くんが…？じゃあ一応俺も起きてるから、何かあったら呼んでください」

すぐに事態を把握してくれた勝利
マリウスはまだちょっとぼけぼけ
とりあえず電話は繋いだままにして隣の部屋に向かった

ちゃんと鍵は開けてあった

健「風磨ー？」

聡「健人くん！こっち！」

風「腹っ…痛い…っ…うっおえぇ…」

健「え！ちょっと大丈夫？お腹？何かに中った…？」

聡に手を引かれてトイレに行くと蹲る風磨がいた
冷や汗がすごいし、吐き気と腹痛が酷いらしい

風「はぁっ…っ…!!おぇっ…」

健「急にどうしちゃったかな…。今日はお酒飲んでないもんな…。ゆっくりね？」

背中をさすると断続的に背中が波打つ

風「はぁっ…っおえっ…うぅ…」

健「何だろう…ちょっとやばそうだね」

聡「風磨くんずっとこんな感じで…」

２人部屋で風磨が急にこんななっちゃって聡も不安だっただろう
しかもただ中っただけじゃない気がしてきた

風「痛いっ…」

健「ちょっと夜間救急探そっか」

聡「俺探しとく」

健「ありがとう。マネージャーにも連絡してタクシー呼んでもらって」

聡「うん」

ひたすら痛い、気持ち悪いって唸る風磨

風「はぁっ…無理…」

健「ゆっくりね？」

きつすぎるのか生理的に流れてく涙を拭いてやりながら背中をさする
変な病気とかじゃないよね…？

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