風邪引きZone【４】

★ ページ26

健人さいど
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こんなこと言い訳にしたくないけど
ありがたいことに最近は忙しくさせてもらってて
気持ち的にのんびりご飯を食べる余裕もないくらい

健「っ…はぁっ…」

そんな生活続けてたらついに体が食べ物を受け付けなくなっちゃって
勝利だけならまだ耐えられたんだけど次々メンバーが親子丼の蓋を開けていくと匂いだけでも気持ち悪くなってきた

もちろん食べるなんて出来なくて
メンバーに心配されながらもそろそろ限界で控え室を出てトイレに入った

健「おぇっ…ｹﾞﾎｯ…」

怖い…
このまま食べられなくなったらどうしよう…
仕事だって呼んでもらえなくなるよね…

メンバーにも心配かけて、怖くて
控え室にも戻るに戻れない

と、その時

風「…中島、いる？」

風磨の声がした

風「違ったら申し訳ないんですけど…」

恐る恐る声を出してる感じがすごい伝わってくるから無視するわけにいかなくて

健「…ふ…ま…」

小さくしか声出なかったけど答えた

風「中島！大丈夫か？やっぱ体調悪い？」

健「ごめん…」

風「出てこれそう？」

ゆっくり鍵を開けて個室を出る

風「どした？気持ち悪い？」

健「ん…ｸﾞｽｯ…」

恐怖心と、風磨が来てくれた安心感と
自分でも訳わかんないけど泣けてきて

風「おい、どうした？」

１人で抱えることすら限界で
風磨に少しずつ話しちゃった
こんなこと言われても困るよね…
ごめん、風磨

風「…そっか、しんどかったな」

優しく背中を摩ってくれた

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