お国のために【kn】 (ページ14)

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私が大きくなったとき。s国の王は事故に会い、別の王………、今のs国の王がこの国を収めていた。

『師匠』

「ん？なんだいA」

私は前に師匠に渡された不死の薬の作り方の紙を差し出す。

『師匠、これの最後の工程が書いてないの。なんで？』

「それはね他の人に知られないためだよ。敵国に知られたら大変だろ？だからだ。」

ふーん。私は紙に視線をやる。

『師匠。でもこれ、副反応が……｡』

「知ってるよ。」

「副反応がどんなに恐ろしいか知っているよ。でもね、これは"お国のためなんだ"」

お国のため。

師匠がいつも言う言葉だ。

忠誠心があるだけだと最初は思っていた。

「副反応のことを知ったのはお前だけだ。

特別に最終工程を教えてやろう」

そう言って師匠はよく聞けよと言って教えてくれた。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

『師匠。』

「どうした」

師匠が敵国に観光客として行く前日。
師匠はタバコを吸っていた。

『私、新しい不死の薬作れるかもしれない。でも、師匠の副反応より酷くて。』

私が言うと師匠は、

「それをほかの人に言っていないよな。」

『うん。』

師匠が冷静な顔になった。

「では、このことを他の人に言うな。」

『なんで？』

「この国の幹部に言ってみろ、半殺しにされて作り方を教えろと言われるぞ。私が帰ってきたら一緒に作ろな。王に報告したらAは幹部になるぞ。」

幹部なんてどうでもよかった。

師匠と一緒に作れるということだけが嬉しかった。

でも、師匠とは新しい不死の薬を作れなかった。

＿＿＿師匠が狂ってしまったからだ。