恋、ですか？

あの声は誰？ ページ13

目を覚ますと


見覚えのない天井


鼻につく薬の匂い




健「あ、A！気がついた？痛くない？大丈夫？」

あ「…健人くん？あれ、わたし…」

健「階段から落ちて軽く脳震盪を起こしてたんだよ

よかった気がついて…

ここは病院。今ご両親と連絡とってもらってるから」

あ「そうなんだ… ごめんね？ここまで運んでくれたんでしょう？」

健「……あ、いや…」


ガラガラ


風「A、大丈夫か？」

あ「あ、風磨。ごめんね心配かけて」

風「ったくほんとにな笑 大事じゃなくてよかった」



あ…聡くん…


聡「…キャプテン、ちょっといいですか？」

健「…おう」



そういって出て行く２人


何かあったのかな…



風「お前が心配することじゃねーよ。ちゃんと休んで学校こいよ」

あ「うん。ありがとう」








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


聡「出てきてください先輩」

明「……」

健「マネージャー？なんで？」

聡「マネージャーが突き落としたんです。A先輩を」

健「っは！？なんでそんなこと…っ！！」

明「…だ、だって…私はずっと健人が好きだったの…っ！なのに、なのに…あの子が急に健人のこと奪うから…


でもね？落とすつもりはなかったの。ついかっとなっちゃって。ごめんなさい。」


健「…がっかりだよ…。それに、謝るならAに謝って。

あと、もう顔も見たくない」

明「…ちょっと待って！健人っ…！」






健「悪いな松島。」

聡「いえ、僕は何も…」





健「Aのこと、助けてくれてありがとな

でも、次からは俺が守るから」


聡「……当たり前ですよ笑

健人くん彼氏なんですから…しっかり守ってください。

じゃ、僕はこれで」

健「おう。おつかれ」







健人side



マネージャーがAを突き落としたなんて…


Aが怪我したの、俺のせいじゃねぇか…


しかも助けたのは…





俺じゃなかった





松島にはああ言ったけど




次は俺が…なんて




そんなの強がり




松島もAのことが好きだから



今日だって



決勝点は俺が決めたかった




悔しい



いつかAは俺から離れて行くんじゃないかって



苦しい




でも



今の1番はきっと俺だから




だからあいつは



絶対に俺が守ってみせる

迫るテスト→←試合

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す