思い出と塵 Youside ページ5
とりあえず、ウィークリーマンション?って言うものを借りてみた。
寝床が決まって少し安心。
そういえば
ここから近いんだっけ。
カランカラン
「いらっしゃい、」
『どうも。』
「ツレは、?」
『あんなの、持ってても意味ないかなって思っちゃった。』
「結構続いてたのにね、残念。」
ここに初めて来た時は、会社の先輩と一緒だった。
マスターとは気が合うから、今では私の休憩所と化している
思い返せば、風磨ともよく来たものだ。
ここに来ると、いつも真っ赤なお酒を飲んでたっけ。
『それ、美味しいの?』
何度か聞いてみたけれど
「いや、俺の試練だから。」
の一点張りで教えてくれなかった。
ていうか、
・
なんで私風磨のこと考えてるんだろう。
これからこうやって、ふとしたタイミングで思い出してしまうのだろうか。
隣にはもちろん、誰もいない。
輝いていたはずの隣の席は
いつの間にかただのパイプ椅子に変わってしまった
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作者名:ことここあ | 作成日時:2022年3月10日 12時