二十五粒。 ページ25
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「私、もう何年も前に
MCを担当している番組に
彼がゲストでいらしてから想い続けてきました。
それが突然現れたあなたに奪われて...
憎かった」
「...うん」
「でも彼にふられて、私気がついたんです」
そっと、目線を合わせた。
「ひとを好きになるっていうのは
本当にどうしようもないこと。
私が彼を好きになったように、
彼があなたを好きになったように、
そしてあなたが彼を好きになったように」
「え...?」
「出会った順番とか、知ってることの量とか、
そんなのは関係ない。
大事なのは、自分じゃなくそのひとの幸せを
願えるかだって」
これが一番いい選択だと言い聞かせてきた。
私たちは芸能人。
芸能人にとって恋愛はご法度。
...だけど、風磨の気持ちは?
風磨の気持ちを、
ここしばらく私は思っていただろうか。
その想いが嘘じゃないことくらい、
本当はわかっていた。
「だから私、おふたりの幸せを
願うことにしました」
...私にできることは?
固まっていた体が勝手に動き出した。
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くろ(プロフ) - とっても続きが気になる...!更新楽しみにしてます、頑張ってください! (2018年9月16日 22時) (レス) id: 11856ae683 (このIDを非表示/違反報告)
きくちももか(プロフ) - 続きが気になります!更新頑張ってください。 (2018年8月30日 21時) (レス) id: 8623593aca (このIDを非表示/違反報告)
れもんてぃー - 更新楽しみにしてますね! (2018年7月31日 22時) (レス) id: cb8a59094f (このIDを非表示/違反報告)
風歌 - すごくすごくおもしろいです! 更新頑張ってください!! 応援してますぅぅо´ω`о (2018年7月20日 0時) (レス) id: d21ba90605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:YUi | 作成日時:2018年7月15日 21時