4月1日、君の嘘。

Liar 14 ページ14

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「...せっかくだし、



今出そうよ！」









当然な成り行きで、
そう勝利は目をキラキラさせた。






私もすぐに賛成して、
勝利がそこを掘り始める。








私も手伝おうとしたんだけど、
手が汚れるからダメだって。













...ちょっとだけきゅんとした。

















「あっ、あったよあった！！」





「うわあ、、、懐かしいね。」















出てきたクッキーの缶は、
古ぼけていた。





ところどころ消えてはいるけど、







“たいむかぷせる”







と書いてある。













「じゃ、開けるよ？」












土に汚れた蓋を、勝利が掴む。








パカッ、、、





ドキドキしながら、その中身を確認した。









「俺のおもちゃと？
Aのシールと？




...お、手紙入ってるよ。はい、」














うわあ、手紙。



結構恥ずかしいこと書いてるかも。














勝利が手紙を読み始めたから、
私も幼い自分が書いた今の自分への手紙を、
おそるおそる開いた。

















『こーこーせーのAへ



Aはいま、小がく1ねん生です。

小がっこうはたのしいです。

こーこーせーもたのしいですか？



このまえ、あたらしいお友だちが
できました。

てんこーせーの かやま あき ちゃんです。

こーこーせーでもなかよくしてるといいな。



あと、はじめておとこの子を
すきになりました。

おとなりにすんでる、しょーりです。

あきちゃんが、きっと“こい”だよと
おしえてくれました。


こいははじめてしったけど、
かぜをひいたときみたいでたいへんです。


あきちゃんによると、
“こくはく”をしたら
しあわせになれるそうです。



だけどいまは“こい“のせいで
ぐ合がわるいので、
こーこーせーになったAに
おねがいしておきます。




こくはくをしてしあわせになってね。


A』

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