4月1日、君の嘘。

Liar 13 ページ13

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「ここ...」









「懐かしいでしょ？



昔、よく遊んだよね」














勝利が連れてきてくれたのは
幼い頃によくふたりで遊んでいた公園。









「ここの砂場に、
俺がAのおもちゃ埋めちゃってさ。




A号泣したよね。笑」







「それいう！？笑




それならそっちこそ、そこのブランコから
ジャンプして降りようとして
足ケガしたじゃん。




“A〜いたい〜っっ”



って。笑」















こういう会話をしているとき、
私たちって幼馴染みなんだなあと思う。







普段は、ずっと一緒にいすぎて
幼馴染みを通り越して
兄弟みたいになってるから。









「懐かしいな…...。」














ふと勝利を見ると、少し目を細めて
昔のことを思い出してるみたい。




吹いてきた風になびく後ろ髪。









こういうとき、
このひと整ってるなあなんて思ったり。








普段は距離が近すぎて
そんなこと改めて思わないから。









「あっ、あれ！」



「...うん？」














勝利が指さしたのは
その公園の中央にある大きな木。











確かこれ、、、














「そういえばタイムカプセル埋めたよね！




高校生になったら出そう、って約束して」









高校生はオトナ、という考え方だった勝利が
なんかのドラマの影響で
タイムカプセル埋めよう、ってなったとき
高校生になったら開けようね！！





と約束したんだった。









懐かしいな...。

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