彼女はキレイだった #3 ページ26
酔い潰れた宗介を家に運び入れた愛。
宗介の寝顔を見て微笑んでいると、宗介の携帯に一本の電話が。
ずっと鳴り止まない電話に申し訳なさを感じつつ、電話に出た愛。
『あ、お兄ちゃん??やっと出た〜〜!遅いよー!』
愛「えっと………」
『え、誰???』
愛「あ!私、MOSTの編集部で働いている総務部の佐藤愛です!!」
『佐藤…………愛??』
愛「はい。佐藤愛です。」
『あの、、、どうして兄の携帯をあなたが??』
愛「あ、実は今日編集部で企画が決まったことのお祝いと決起会を兼ねた飲み会があったんですけど、そこで副編集長が酔っ払ってしまって………」
『え、お酒飲ませたんですか!?!?』
愛「あ、えっと………はい。」
『ダメですよー!お兄ちゃん、お酒に本当に弱いんだから〜』
愛「あ…………すみません!これからはないように気をつけます。」
『別に謝らなくていいですよ〜笑。飲んだお兄ちゃんが悪いんで。』
愛(心の声)「この子さっきからお兄ちゃんお兄ちゃんって言ってるけど、宗介に妹なんていないよね……」
『あ!ごめんなさい。私、長谷部宗介の妹の長谷部夏実です。まぁお母さんが違う腹違いなんですけど……笑。』
愛「そうなんですか………。ちなみに今おいくつですか??」
『おいくつですかって………ふふっ。高校三年生です』
愛(心の声)「高3ってことは宗介がちょうどアメリカに行った頃だ。再婚は向こうに行ってすぐだったって言ってたし、私が知るわけないか。」
『ごめんなさい。お兄ちゃんが迷惑かけて。今度きつく言っておくんで!これからもお兄ちゃんのことよろしくお願いします!』
愛「あ、はい!こちらこそよろしくお願いします!」
電話が切れる。
再び宗介の顔を見た愛。
愛「妹、いたんだね。」
少し悲しそうな表情の愛。
(本編のシーンと続くので割愛)
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作者名:cocoa | 作成日時:2021年5月9日 13時