美少年の紅一点は、関西からやって来ました。2 (ページ3)

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勝利くん！？！？ページ3

渡瀬said

『え！！勝利くんが！？！？！？』

私の叫び声が、楽屋全体に響き渡った。

今日はダンスレッスンの日。

しかも、偶然SexyZoneも同じフロアでレッスンがあったらしく、それを聞きつけた休憩中の健人くんが遊びに来てくれた。

部屋にやってきた健人くんは、いつもよりご機嫌で。

気になって聞いてみると、

健「勝利、ラブストーリーやるらしいよ？？」

と一言。

メンバーは、「え！マジっすか！！」とか、「おめでとうございます！！」とか反応してるのに、私はなかなか反応できなかった。

というか理解が出来なかった。

勝利くんがラブストーリー……？

ラブストーリー………

………ラブストーリー！？！？！？

というところで、冒頭の叫びに繋がる。

『健人くん、それほんと？？』

健「この状況でこんな冗談言わないよ(笑)」

その一言で、私はレッスン場を飛び出していた。

後ろから、健人くんの「A！」って声が聞こえたけど、止まらずに走った。

もちろん行き先はただ一つ。

『勝利くん！！ラブストーリーってほんt……うわぁ！！』

ドタンバタン……ガッシャーン！！

『痛っ！………』

この派手な音に、その場にいた全員が私の方を見る。

どうやらレッスン場の入り口付近に置いてあった段ボールにつまづき、倒れた先にあった照明器具がその衝撃で倒れてしまったようだ。

聡「えー！！大丈夫！？！？」

風「………お前、何やってんの？？(笑)」

勝「…………A、廊下は走らないって小学校で習わなかったっけ？？」

振りの確認をしていたであろう3人は、今起こった出来事に驚いたような、呆れたような、そんな表情をしていた。

『えへへ。ちょっと焦りすぎた。』

風「いやちょっとどころじゃないけどね？？(笑)」

『ごめんなさい………』

聡「まぁ、怪我してないからよかったけど………次からは気をつけてね？？」

『はい………』

勝「で？なんでそんなに急いでたの？」