星屑をつかまえて (ページ2)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:7,898 hit

人見知りページ2

「Aさん、初めて会ったんですけど、
　思ってた印象と少し違いました」

そう言ってきたのは梶田くん

意外なことに、
Aと梶田くんはこの前のあれが初対面だったらしい

俺会わせてなかったっけ？

「もうちょっと、無愛想な子なのかなって思ってました」

あぁ、やっぱり
みんなそう思うよな

「別にテンションが低いわけじゃないんだよ
　誤解されやすいんだけどね」

そう、

そう思われがちなところがあるんだ

"人見知り"

みんなの周りにも、きっと何人かいるんじゃないか

それだけ、たったそれだけのことなんだ

「中さんはいつから知り合いなんですか？」

「あ～7年くらい前かな」

初めて会った時は本当に酷いもんだった

何を話しかけても、"はい"しか返ってこなくて

本当に困ったもんだったよ

まあ、20そこそこで30過ぎたおっさんに話しかけられるのも怖かっただろうな、と今になっては思うけど

まあ、そういう子なんだな
あまり深く関わるのはやめよう

最初はそう思ってた

だから、アフレコ終わりに彼女が彼女と同年代の若手と仲良さそうに話しているのを見て凄く驚いたのを覚えている

そしてその光景が、年甲斐もなく、ちょっと羨ましく

思ったりもしたんだ