きっと奇跡のように明日は答える ��

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結局俺はさ、他のやつらが寝てるときに、ひとりで踊れないところを馬鹿みたいに繰り返し踊ってたり、






他のやつらが無駄話に花を咲かせてるときに、ひとり隠れてボイトレしてたり、






グループの夢を叶えるために、いつも真っ先に自分から傷つきにいくあいつをみてきたからさ。









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ただ、笑っててほしいんだよ、中島には。








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自分のことを顧みずにがむしゃらに突き進んじゃうあいつを守ってやれるのなんて、隣にいる俺しかいないじゃん。









・・・もういいよ、中島が頑張ってることなんか、ここにいる4人はちゃんとわかってるから。









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横抱きで医務室に運んで、ベッドに横たわらせた身体は発熱していて、浅く忙しない呼吸が痛々しかった。





医務室まで着いてきた下3人には、先にステージに戻るように言って、部屋から追い出して。








ふたりきりの部屋で、中島に言ったんだ。









「・・・今回は4人でやる。



お前のグループは、俺がぜってー守るからさ。




・・・安心して、・・・もう十分だから。




お前は、・・・もう、休め」








既に意識がなかった中島は、俺が言ったその言葉も、あいつの頰に零れ落ちた俺の涙も、知らないだろうけどさ。








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あの日、初めて中島が隣にいないステージに立つことが決まって、らしくもなく不安になって。




あいつがどんな気持ちで、今回の4人でのライブを見守るのかと思うと、苦しくて。









落ちてた俺に、とんでもない提案をしてきたのは、松島だった。









「・・・ねえ、風磨くん。


・・・お願いがあるんだけど」


「・・・なに？」


「ピアノの演出を多くして、何とかケンティーにも出てもらえないかな」


「中島に、ピアノで出てもらうってこと・・・？」


「たぶん軽めのダンスならできると思うし、ハードなダンス曲をピアノ曲に変えれば、きっとケンティーも出られると思うんだけど・・・どうかな、」

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