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.
・・・だけど、
だけど、アイツは・・・、
松島はいま、きっとひとりで泣いてる
華奢な肩を震わせて、涙をこれでもかってほどポロポロ流して、躊躇いながらも俺らの名前を呼んで、そうやって全身で、必死に助けを求めてるはずなんだ、
俺はどうしても今すぐ、アイツを捜し出さなきゃいけないんだよ、
暗い空の下で、たったひとりで泣いてる、アイツのそばに、行かないといけないんだ
『ふーまくん』
『顔色悪いよ、無理しないでね』
『ありがとう・・・っ』
俺の記憶の中にある、松島からの言葉とそのときの表情が、次々と鮮明に蘇る
俺は、今すぐ松島のもとに ーーー
「ふうま・・・っ」
「っ、」
俺は ーーー・・・
「・・・すぐ行くから待ってろ」
そう言ってすぐに電話を切り、もう何度目かわからない舌打ちをひとつ零して、乱暴な動作で再び車を走らせる。
今になって、一気に大事なもの全部を取り零しそうになっている自分はなんて滑稽なんだろう。
だけど、
守るものが多すぎて、
仲間との明日も未来も、全部守ろうとして、
結局目の前のもの何ひとつ守れなかったなんて、
そんなことあって良いはずない
・・・俺はもう何も失わない
何が起きても、俺が絶対、全部守ってやる
そう、誓ったんだ
.
(・・・中島、俺が行くまで何とか耐えろよ・・・っ、)
気づけば俺は、病院に向かって必死に車を走らせていた。
.
松島も、中島も、選べるわけない。
どっちも同じくらい大切なんだ。
・・・ だけど ーーー・・・
.
自分でももう何が正しいのか、
どうすればいいのかよく分からなくなりながら、
車を違反ギリギリの速度でぶっ飛ばして
ただひたすら、真っ直ぐに病院を目指す
焦りと葛藤に心を支配されて苦しくて堪らない。
それでも必死に病院を目指して、車を走らせてるとき、
ふと、脳裏に松島の幼い泣き顔がちらついた。
『ふーまくん、ごめんね・・・』
・・・泣くなよ、松島
もう、ひとりで、泣いたりすんな。
ちゃんとお前のこと、迎えに行くから。
中島も、松島も、どっちも守る。
・・・男と男の約束だ。
だからもうちょっとだけ、待っててな。
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mau(プロフ) - �イ砲弔い謄灰瓮鵐伐爾気辰進�々、誠にありがとうございます。先程、パスワードを解除し、全体公開に切り替えましたので、お時間がありましたらお読みいただけると幸いです。part�Δ諒�もどうぞ宜しくお願い致します。 (2018年11月2日 22時) (
レス) id: 056926957e (このIDを非表示/違反報告)
Kazami(プロフ) - スタート当初から楽しませて頂いてます。続きを読みたいのでパスワードを教えて下さい。 (2018年11月2日 21時) (レス) id: dcd9ebab70 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - いつも楽しく拝見しています。シリーズ5を読みたいのですが、パスワード教えていただけますか？お願いします！ (2018年11月2日 21時) (レス) id: 7776eaa6cf (このIDを非表示/違反報告)
ボニータ(プロフ) - いつも、楽しく読ませてもらってます。シリーズ5の作品も読みたいのですが、よろしければパスワードを教えていただけますか。よろしくおねがいします。 (2018年11月2日 18時) (レス) id: 72f470d224 (このIDを非表示/違反報告)
mau(プロフ) - この度はわざわざコメントしていただき、ありがとうございました。引き続き本作品をどうぞ宜しくお願い致します。 (2018年8月11日 22時) (レス) id: 056926957e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mau | 作成日時：2018年5月7日 21時
