1曲目 ページ2
『おじさん、おばさん、私もう寝るね』
「……ああ」
声をかけたって、まともな返答が返ってくる訳でもないのに。
我ながら呆れてしまうな、なんて思いながら緩やかな階段を音を立てないように意識して上る。
血の繋がりのない私なんかより、実の娘の方が可愛いのは当たり前だ。本当は私なんか、引き取りたくなかったんだろう。
階段を上って突き当たりの、私に与えられた小さな部屋。
元々物置部屋だったここは、人ひとりが過ごすには窮屈だけれど、私にとっては快適な空間だ。
──
『……みんな、居る?』
K「うん、居るよ」
雪「……いるよ」
え「〇〇、今日は大丈夫なの?」
『うん、お陰様で』
A「ボクもいるよ〜♪」
『今日はみんな揃ったんだね』
嬉しいな、最近体調不良とかでナイトコードにみんなが揃うことって少なかったから。
息が詰まるような日常生活の中で、唯一私が心を開ける時間。
K「雪、今週からテスト期間って聞いたけど…大丈夫?」
雪「別に、これくらいならいつもやってることだから」
え「Amia、この前熱出してたけど今日は無理してないよね?」
A「当たり前じゃん!今日はバッチリ元気だよ」
……うん、私の密かに推してる2人組も今日はしっかり拝める。
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空咲(プロフ) - ユウさん» コメント、お気に入り登録ありがとうございます!!!楽しんでいただけると嬉しいです! (2022年5月7日 20時) (レス) id: 2d7b0bb4cb (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - うわっ……!!!好み……ドストライク……()大好きです……お気に入り登録失礼します!!! (2022年5月6日 15時) (レス) @page2 id: 2cff046a85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空咲 | 作成日時:2022年5月5日 23時