姫と紳士。-Keito.O-

story54 ページ9

暗くなってきたから家に帰って、

光先輩から貰った絵を額縁にいれて廊下に飾った。


見るだけで落ち着くような風景画。


圭人「この絵、お嬢様が書かれたのですか?」

A「ううん、光先輩が書いた。」

圭人「素晴らしいですね、ますます華が出ます。」


A「あ、明日帰り遅くなるよ。

侑李と涼介のサッカーの試合に行くから。」

圭人「承知しました。」

そう、サッカーの試合。

さっき侑李からのメールで


『明日はAのためにゴール決めるから

ちゃんと僕のこと見ててよ?』


って送られてきた。笑


涼介からは

『俺のこと見とけよ。

見てないとお仕置きだからな?あと、弁当 期待しとくから。』

...弁当作るの?

じゃあトマト入れなきゃ((

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...こんな感じでいいかな?

先輩たちも来るから、結局三段弁当になった。

圭人「美味しそうですね!さすがお嬢様です。」


背後からひょこっと顔を出した圭人くん。

A「食べる?残り物だけど。」

圭人「はい!頂きます。」

弁当の中身のハンバーグとだし巻き玉子を頬張る。

圭人「お嬢様が作られたのですか!?」

A「え、うん。まずかった?出していいんだよ?」

まずかったら そうとうなショック受けるよ。笑

早起きしてハンバーグだって一から、

先輩たちも食べるって言うからたくさん作った。


圭人「こんなに美味しいもの、食べたことございません!」

A「そこまでオーバーにならないよ。笑

まぁ、美味しいならよかった!」

エプロンを脱いで、弁当を包んで、準備をする。

サッカーの試合がある場所はここからすぐ近く。

だから先輩たちともそこで待ち合わせ。


二人とも、ゴール決められるといいね。

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