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A「もちろん私１人では、限界はあります。けど、私は彼らの将来を守って共に成長していきたいと考えています」
聡 父「…そこまで、考えてくれてるんですか？」
A「はい。結成されてまだ間もないのですが、彼らと一緒に過ごす中で、彼らそれぞれの やりたい事や夢を、一緒にやり遂げたり叶えたいと思いました」
マリウス 父「…けど、それでは、Aさんの時間が無くなりませんか？」
A「私は、今まで沢山やりたい事をさせて頂きました。なので、これからは彼らの為に私の時間を使いたいと思っています」
勝利 父「……そういう事なら、私は反対です」
勝利 母「あなた、そんな…」
Aの言葉を聞き、渋い顔で反対する勝利の父。
勝利 父「Aさん。あなたの気持ちは分かりました。けど、Aさんの人生は Aさんの為のものです。それを、息子達の為に使うのなら私は反対です」
マリウス 父「私も同じ意見です」
マリウス 母「パパ…」
健人 父「私も勝利くんのお父さんに同意見です。Aさん、息子達は今は まだ未成年です。
しかし、数年もすれば健人も成人し、風磨くん、勝利くん…と、成人していきます。
それでも、あなたは息子達の為に自分の人生を犠牲にするんですか？」
風磨 父「あなたは、まだ若い。そりゃ、風磨達からしたら大人だけど、我々からしたら子供同然。
同じ夢を見て、一緒にやり遂げたり 叶えたりする事を否定してはいない。
ただ、そこまで責任感を持たなくても いいんですよ？」
A「…………」
お父さん方の言葉に、Aはうっすらと目に涙が溜まってきた。
マリウス 父「怒ってる訳ではないんですよ？
ただ、Aさん…あなたは、女性です。
そんなに強く見せようとしなくて、いいんですよ？
マリと話す時のAさんは、凄く優しい表情してる。
…それだけで、いいんです。
ただ、息子達の傍で一緒に笑って、泣いて、怒って、楽しんで…
それだけで、息子達にも Aさんの想いは伝わると思いますよ？」
A「…はいっ、」
優しい口調で話すマリウスのお父さんの言葉に、Aは我慢していた感情が溢れてしまった。
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作者名：聖子 | 作成日時：2018年9月16日 1時
