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「お熱はさっき38.5℃か…しんどいですねー…ちょっと診察させてください」
心配そうに眉毛を下げたかと思えば、
安心させるようにニコッと笑って
キャスター椅子で距離を詰めてきた先生。
なんか…よく見たらすんごいイケメンじゃない…？
昔、一度だけここのクリニックかかったけど、
おじいちゃん先生じゃなかったっけ…？
そんなことをぽけーっと考えていると
手際よく診察をされる。
「胸の音聴きますねー…」
「、あ、ごめんね、喘息あるみたいだから直接聴診器あててもいいかな？」
なんたる…
じぇんとるめーーーん…(感動)
風磨なんて有無を言わさず上もブラも
それはそれは思いっきり捲りあげてくるのに…
この期に及んで、
風磨の影が見え隠れする自分にもまたびっくりする。
「だいぶ喘鳴聴こえるね、これかなりしんどいでしょう？」
聴診器を耳から外しながら優しく問いかけられる。
「風邪を拗らせてるところに、喘息の症状が出てきているんだと思う。」
「うちで診てもいいんだけど、今日このままお家に帰すのはちょっと心配。」
「え？」
「今飲んでいるお薬みた限り、ちゃんと内服でできる治療はしてあるよ、きちんとしたドクターに診てもらってるんだね」
「ただ、これだけしっかり管理していてもこの状態ならいつ大発作が起きてもおかしくないと思う。」
ずっと優しい笑顔が印象的だった先生の
はじめてみる真剣な表情に急に不安が込み上げる。
「脅かすようなこといってごめんね？すぐそこの大学病院知ってるかな？」
知ってるも何も風磨の勤務先…
「よく知ってる内科医…っていっても俺も普段そこで働いてるんだけど(笑)、紹介状書くからこの足で受診して欲しい。」
そう、真剣な目で見つめられれば
NOとは言えず、小さく頷く。
「お大事にね、Aちゃん。」
診察室を出る間際、名前呼ばれた(?)
ような気がするけれど、気にとめず受付へ。
お会計を済ませ、
受け取った紹介状を持ちタクシーで大学病院へ。
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あんり(プロフ) - はじめまして！杏莉と申します！初めてcorinaさまの作品を拝読させていただきましたー！すっごく心温まる作品で1日で全て読んでしまいました！これからも、陰ながら応援しております。 (2022年2月5日 22時) (
レス) @page5 id: 78b05008ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：corina | 作成日時：2021年4月30日 0時
