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いきなりの大役。
不安が顔に出ていたのか消太さんが私の頭を撫でてくる。
因みにだが、私達の関係を知っているのは根津校長とマイク先生、お互いの両親のみなのだ。
あらぁなんて声がミッドナイト先生から発される。
相澤「分からないことがあれば俺がいる、安心しろ」
うん、あの、ここ職員室です。周りの目を考えてください。
既に珍しいもんを見たといった顔で此方を見つめてくる先生方とｹﾞﾗｹﾞﾗ笑うマイク先生。
私は気持ちを入れ替え、撫で終わった消太さんの手を掴み握手する。
「ご指導よろしくお願いします、相澤先生」
久しくしていなかったその呼び方に懐かしみを覚えながら微笑む。
相澤「まぁ、教員試験オール満点で受かってんだ大丈夫だよ」
なんてプレッシャーを与えてくる消太さんの手の平を少し強く握る。
そんなやり取りの後教室へ向かう。
相澤「緊張しているのか？」
「人並みに…3年生となれば余計にね…」
残りのこの1年間で次の進路を決める大事な時期だ。
ぽっと出の私がいきなり副担任なんて…反感食らわないかなんて考えていると
相澤「さっきも言ったが俺も居る安心して仕事しろ。それにお前はメディアにも良く取り上げられているし知ってる奴も多いだろ」
自発的にメディアへ出ている訳ではないが、この容姿と“個性”が目立つので、何かと報道される事が多いのだ。
「頑張る」
自分にも言い聞かすようにそう言うと此方に微笑みながら
相澤「Aが天才肌で努力家なのは、俺が1番分かってるしその土台となる高校3年を見てきたんだ自信持て。近くから応援してるから」
2人になると名前呼びになるのずるいなぁ
話をしていながらだったからか、かつて利用していた教室の前に着くと
消太さんは勢い良く教室の扉を開いた。
流石あのイレイザーのクラスという事もありみんな着席している。
生徒達からの視線を感じながら、消太さんの後ろを歩き教壇に立つ。
相澤「HR始めるぞ」
始業式には出ないスタンス変わってないのね…
相澤「それと今年から新しく教員が増えると伝えていたと思うが、その先生がこのクラスの副担任になった。知ってる奴も居ると思うがこの学校のOBで今話題のBlast先生だ」
自然とハードルを上げてこられるが一歩前に出てクラスを見渡す。
「紹介されました、今年から教師としてお世話になりますBlastです。OBなので勝手は分かってますが教員としては新米なのでまだまだ勉強中です、よろしくね」
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作者名：@yu | 作成日時：2022年8月28日 5時
