私と彼のアカデミア【相澤消太】 (ページ4)

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2：甘い夜【貴女】ページ4

やってしまった。

事の始まりは、同窓会の連絡の為かつてのクラスメイトと電話をしていた時まで遡る。

友「じゃあ、Aも参加ね！」
「うん、あ、二次会の方は不参加で」
友「ん？！さては男か？！」

元担任だよ、何て私の都合では伝えられないので相手の詳細は伏せて、そんな感じと伝える。

友「あ！マジな感じ？！ビックニュースじゃん！男なんて興味ありません、ヒーローやれれば良いですオーラしかなっかたAが…遂にかぁ」

何だそれ。と言うか、在学中の時から消太さんが好きだった為他から告白されても断っていただけだ。

「7〜8年？かな、片想いが実りましたー」

その事実に驚く友人とは久々という事もあり少し話が盛り上がる。

暫くヒーロー活動やら恋愛事情やら話をしていると、ふと聞かれた。

友「で、言い出さんから聞くけどその彼との夜はどうなのよ？」
「は？」

話の流れから同棲してる事は伝えたので夜はというのは一般的な夜ではなく、そういった事だと少し考え理解した。

付き合ってから1年ほど経つがそう言った事はキス止まりでいた。

ありのままを伝えると電話越しに叫び声が聞こえる。

友「はあ？！！！誘われないわけ？！！あんた馬鹿みたいに魅力しかないのに？！」

意味不明だが、そんな話から、誘ってこないなら自分から押してみよう作戦になり冒頭に戻るのだが…

「先走り過ぎた…恥ずかしい…」
消太さんはお風呂に入っており、私は恥ずかしさから、ソファーに小さくうずくまった。

冬とは思えない程主に体が熱く、思わず暖房の温度を少し下げた。

長風呂をあまりしない消太さんが、物の数十分でお風呂から上がりｶﾞｼｶﾞｼと雑に髪をタオルで拭きながらリビングへ入ってきた。

そんな姿を見て私はゆっくりと手招きした。

相澤「？」

ソファーから降りた私の足の間に彼を座らせ、濡れた髪にドライヤーをかける。
消太さんは吃驚していたが、無性に触れたかった。口には絶対出さないが。

ある程度髪を乾かし終えて、そのままの体勢で話しかけた。

「さっきはごめんね、仕事で疲れてるのに…」

何であんなことを言ったのか説明した

相澤「押してみよう作戦…ね。そういう気がないわけじゃあ無いよ。寧ろ我慢してる方だ、たださっきも言ったが大事にしたいしお互いこの1年は忙しかったろ」

確かに、教員免許取得の為の勉強やヒーロー活動、加えて事務所の整理等。かなり予定を詰め込んだ1年だった。