・【貴女】 ページ20
結婚の話が出てから何か考える様に黙る消太さん
したく無いと言えば嘘になる、だけどタイミングは今じゃない
私も消太さんもかなり忙しくお互いの時間すらままならない中でする物では無いしより溝を作りかねない
「うーん、結婚ね…タイミングかな」
同じ様な事を考えていたのか、又は否定的な考えだったのか消太さんは驚きを隠さず私を見た。
ミッド「タイミング？」
相澤「Aも俺も今は忙しいし、Aなんて特にだろ。お互い話こそしなかったが俺もタイミングを見て決めようかと思ってる。」
決めようか。という事は必然的にプロポーズをしてくれるという事で。
私は今日あった海岸での出来事を思い出した。
顔に熱が集まってくるのが分かる、恥ずかしさを隠そうと目の前にあったグラスの中身を一気飲みした
マイク「おいおい、顔赤いぞー」
茶化してくるマイクの足を思いっきり踏みまくる
「お互いが今だって思える時だよね、少なくとも今では無いしそこは消太さんに頑張って見極めて欲しいな」
相澤「難しい事言うな。まっ、その時が早かれ遅かれ生きてる間に必ずするから待ってな」
心臓がお酒のせいも相まって勢い良く音を立て始める。
そんな私を横目にﾆﾔﾘと笑い頭を撫でてくる
ミッド「式は小さくても上げなさいよ！そして呼びなさい！」
それから1人で盛り上がっている睡とそこまでお酒が強く無いからか既に床に潰れているマイク
私と消太さんはお互いの気持ちを間接的にだが確認出来たので別の話題で盛り上がった
数時間がして潰れた睡をタクシーに押し込み運転手さんに行き先を伝えお別れをした
マイクはと言うと床でおねんね中だ。
部屋に戻ると消太さんから貰ったであろう拳骨のおかげでできた
タンコブを涙目になりながら抑えるマイクが居た
「おはよう、消太さんは？」
さっきまでマイクを叩いていた彼の姿が無くマイクに聞く
マイク「風呂場ぁ…Blastよ、見てくれよこのタンコブ…」
「まあ、マイクが悪いと思うよ？」
中々起きない上に寝ぼけて消太さんの頬を舐めたのだ
そりゃあ、いくら仲良くてもキレちゃうのは分かるし…
相澤「おい、マイク。Aから離れろ」
戻ってきた消太さんが私の腕を引き自分の方へ引き寄せた
警戒心MAXの猫みたいで笑ってしまった
私にマイクが寄ってこようとするが消太さんの脚によって止められる
「タクシー着いたって、マイク」
帰らないと駄々を捏ねていた彼は消太さんの顔を見て黙った
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作者名：@yu | 作成日時：2022年8月28日 5時
