私と彼のアカデミア【相澤消太】 (ページ13)

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会わなかった間の報告をある程度済ませゆっくり晩酌してる
お酒は強い方みたく缶チューハイを結構な量開けている

母「消太さん、いい人見たくて安心したわ。Aったら殆ど連絡寄越さないんだから」

「本当忙しかったの、ごめんね」
母「まあ、話聞けたし、忙しかったのはわかってるわよ。良くニュースに取り上げられてるしねぇ」

不本意なんだけど…
お酒が回ってきたのかお父さんはテーブルに突っ伏してる

「勝己には教師の事言わないでね、受かった時の私からのサプライズにしたいの！」

勝己の驚いた顔はレアだからなんて言うと何処か嬉しそうに笑うお母さん

母「貴女なりに、自分のペースで頑張んなさい！」

何よりも優しく元気に応援してくれる両親には本当有難い。

世間話をしてから時計の針が12を超えたので私達も床に着いた

私の部屋は物は少なくなっているものの、変わらないままで掃除もされていた。

「嬉しいなぁ…」

布団に入ってからも暫く眠りにつけずぼーっとしてる

暗かった部屋がバイブレーションと共に明るくなった

携帯のディスプレイがつき光を放ってる

＿消太さん＿

電話だ、付き合いたての時を思い出しながら電話に出る。

「もしもし？消太さん？」

相澤「こんな時間に悪いな」

実際の声とは少し違った、電話越し特有の声
耳がくすぐったくなり、スピーカーにして音量を下げた

「大丈夫、どうしたの？」

問い掛けに中々返答が無い
沈黙から漸く小さな声がした

相澤「その、いつもはいる隣にお前がいなくてな…」

要は、寂しくなったから電話をしたんだろう
どうしようもなく可愛くてニヤけた

「ふふ、消太さん、凄く可愛くて私まで寂しくなっちゃう」

相澤「声聞けて何か落ち着いたよ、どうだ？久々だろ実家は」

実家に帰ってからの話をして、消太さんとマイクのあの後の話を聞いてたら中々下がらなかった瞼が降りてくる

「消太さん…瞼が…」

相澤「ん、もう2時前だ…おやすみA」
「うん、おやすみ」

こうして眠りにつき、翌朝勝己の声で起こされる。

近くの広場で勝己と高校入試のため特訓に付き合い

昼食を取ってから勉強にも付き合った

時刻はもう夕方
帰る準備をして家族に挨拶を済ませる。

「勝己入試頑張ってね、勝己なら余裕よ、余裕。」
勝己「おう、当たりめーだ」

その口調はどうにかしなさいと心の中でいい
消太さんの待つ家へ車を走らせた。