私と彼のアカデミア【相澤消太】 (ページ11)

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電話が終わると
消太さんが此方をﾁﾗﾘと見て来た。

スケジュールを記入した手帳をそのまま横にスライドさせる。
内容を確認したのか、少し頷いたのを横目に手帳を回収する。

何かのミッションみたいで、毎度こういったやりとりをする度ﾄﾞｷﾄﾞｷする。

手帳を自分の鞄にしまい終えたとほぼ同時にマイクに声を掛けられる。

マイク「Blast！珍しいな！電話なんて！」
「弟なの、今年受験生でね」

因みに、ここで仕事をし始めてからマイクと睡はかなり仲良くなり、よく仕事終わりに4人で飲みに行ったりこの間は謎に4人で猫カフェに行った。

そんな絡みをしている中で勿論私と消太さんの関係は睡にバレるわけで、無闇矢鱈に言わない代わりにタメ語と名前呼びを義務付けられた。
普通に仲良くなればその位いくらでもするのに。

ミッド「弟君ここ受験するの？」
「うん、暫く会ってないし私が勤めてる事言ってないんだよね」

「「は？」」

すると何かに火が付いたのか単に約束を取り付けたかったのかは分からないが詳しく！！と2人が詰め寄ってきた。

相澤「そろそろ時間だ」
「あ、私はこのまま弟に会いに行くから予定は3人で組んどいて」

定時にしっかりと上がる私ら4人に13号先生が手を振ってくれる。可愛い。

職員の駐車場に着くと私達4人という事もあってか消太さんが聞いてきた。

相澤「実家は今日寄るんか？」

今日金曜だし、そのまま泊まるかなぁ

「うん、泊まって来ようかな」

するとすかさずマイクが消太さんに絡む。

マイク「じゃあ、イレイザー家に1人？！寂しいだろうから邪魔してやるよぉぉ！」
相澤「要らん」

こういうやり取りも生徒として見ていたのが今じゃその輪の1人だ
無意識に笑っていたのか睡が驚いた様な顔で私の顔を覗き込んでくる。

ミッド「何今の顔！！！好み！！！」
「五月蝿いよ」

覗き込まれた上に耳元で叫ばれ今度は顔を顰めた。

「「似てる」」

声を揃えてマイクと睡は私達を交互に見た。

「「そう？」」

時間を確認するとそろそろ出発しなくちゃ行けなかったので
私は消太さんの首にある捕縛布を引っ張った。

短い触れるだけのキス

相澤「は」

後ろの2人は相変わらず五月蠅いが
久々に戻ると言うことは久々に消太さんとは別という事

寂しくなるかもじゃんか、と思いつつ恥ずかしくて爆破しそう。

「良い子に留守番しててね」

相澤「マイク…やっぱりお前来い」

阿呆面をしながらそう言う彼に手を振り車を発進させた。