4話:義兄と合同任務【貴女】 ページ10
獪岳「おい、A。お前柱に就任したって聞いたが」
「うん、ちょっと前にね、運良く下弦の鬼に遭遇してさ」
獪岳「運良いのか悪いのかは置いておいてだ、おめでとう」
獪岳兄さんは善逸兄さんの事を毛嫌いしているが、私には特に何もなく普通に接してくれている。
獪岳「まあ、妹の方が強いなんて悔しいけどな」(ボソ
暫く会わなくなっただけで忘れてしまったのだろうか?私は耳が良いその位の声量では澄ませば聞こえてしまう。
私の場合、善逸兄さんとは違い意識によって聞こえ方がかなり違う為便利なもんだ。
「獪岳兄さん、私、獪岳兄さんの妹でよかった。」
普段はこんな言葉、思っていても口には出さないが、何故か今は言った方がいい気がした。
獪岳兄さんには、遠慮なんてしたら怒られるし、変に気遣われるのを嫌う人だ。
鬼は勿論、諸事情で人までもが嫌いで中々信じることができない獪岳兄さんは、私に似ている。
いや、私が、獪岳兄さんに似たのが正解か。
獪岳「は?何だいきなり、柄じゃねぇぞ?」
少し驚いた顔で此方を見る獪岳兄さんに微笑み、言葉を続けた。
「今日ね、善逸兄さんにも会ったの、相変わらずだったけど、この仕事をしている中次会えるのなんて保証はないじゃない?柱に就任してから前より忙しくなって、余計かな?家族の事とか、やっぱり考えるのよ。だから会えた時にちゃんと言葉にしようかなって」
獪岳「あのクズ、選別受かったんか」
師範からの文で知っているくせに、やっぱり素直じゃ無い獪岳兄さん
雑談をしながら目的地に向かい、もう間も無くの所で強い鬼の“音”がした。
「獪岳兄さん、この任務ちょっと大変になるかも。」
獪岳「あ?柱が合同任務で任されるくらいだ、その位覚悟してたぞ」
歩く速度は落とさず、深呼吸をし辺りの“音”に集中する。
「…何?何か凄い速度でこっちに向かってくる」
すかさず、右手を刀に置き、いつでも動き出せるように構えた。
ガシャガシャと五月蝿く響鳴る“音”
獪岳「おい、Aなんk…」
「ッッ獪岳兄さん!!!」
思わず叫んだ、何故なら、獪岳兄さんの直ぐ後ろに鬼が居たから。
獪岳兄さんの首元を掴み後ろへ勢い良く引く。
「気持ち悪いですね、貴方の“音”」
ギョロリと複数の眼が此方を認識する。
その眼には数字が刻まれた上に痛々しくバツの傷が有った
「元下弦の弍ですか」
元下弦弐「いかにも。」
ニヤリと笑うその鬼は口から涎を垂らしながら声を発した。
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猫鈴 - 続きが気になります!無理せず更新頑張ってください (2022年9月19日 19時) (レス) @page33 id: 49c7725a4b (このIDを非表示/違反報告)
夜空 星夜 - 初コメ失礼します。こんばんは!この小説、すごく面白かったです。これからも更新楽しみに待ってます!!!!!!!!!!!!!!!!! (2022年8月24日 17時) (レス) @page25 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんにちは^_^これからも更新楽しみにしてます (2022年7月28日 9時) (レス) @page24 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
汐莉@ハピラビ(プロフ) - @yuさん» 更新楽しみにしています (2022年6月30日 7時) (レス) @page24 id: cbcf5b3031 (このIDを非表示/違反報告)
@yu(プロフ) - アニメ好き学生!さん» わああ!ありがとうございます!!ゆっくり亀更新ですがよろしくお願いします! (2022年6月18日 20時) (レス) id: fd33118340 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:@yu | 作成日時:2022年3月27日 19時