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「いいえ、私の自己満足では御座いますが、そうさせて頂きたいです。自分を奮い立たせる為でもあるのです。」
御館様「A…」
何処か悲しそうに、寂しそうに名を呼ぶ御館様に一礼し竈門炭治郎様に目をやる。
「泣く事は有りませんよ。まだ、話は終わって居ないですし、問題や課題は山積みです。一緒に頑張って行きましょうね。竈門炭治郎様、竈門禰󠄀豆子様」
ボロボロと涙を流す彼は手を拘束されている為拭う事すら許されない。
彼に近づき、代わりに拭って上げる。
炭治郎「あ、ありがッ…有難う御座いますッ…!」
「お礼を言うにはまだ早いですよ?全て終わってからにしましょう」
だが、認めない柱はやはり居て、
伊黒「自らの命を絶つから何という?鬼が人を襲ってからでは遅いのだよ。我妻、馬鹿げたことを言うな」
不死川「そうだぁ!死にたいなら1人で死に腐れよぉ!なぁ!」
声を荒げるお二人に私が何を言っても無駄なので事を流れるままに任せた。
定位置に下がると何とも言えない表情で此方を見つめる時透様
時透「何でだろうな、分かんないけどムカつく」
と、小声で言ったつもりだろうが生憎隣に居る、ましてや耳の良い私だ聞こえてしまう。
面倒事になるのも嫌なので黙って聞こえなかったふりをする。
胡蝶「意外でしたよ、我妻さんがあんな大胆な行動をするなんて」
此方は堂々と話しかけてきている。
「いえ、今回は、何ででしょうね、惹かれたんです。あの兄妹に」
胡蝶「あら?あらあら」
完全に勘違いをしていると思われるが拾わなかった。何故なら不死川様が自身の腕を切り付けたからだ。
彼は稀血、通常の鬼であれば相当きつい試練であろう。
不死川様が御屋敷に足を踏み入れ、木箱から苦しんでいる禰󠄀豆子様が出てくる。
炭治郎「禰󠄀豆子ッッ…ッッッ」
止めようとした彼を伊黒様が抑え込む。
胡蝶「伊黒さん強く抑えすぎです」
ミシミシと小さく音を鳴らす彼の身体
そのまま呼吸をすれば肺が暴発してしまう。
「信じましょう、炭治郎様。禰󠄀豆子様を」
目線を御屋敷内へと戻す。
肩で息をする彼女と腕を差し出している不死川様
時が止まったかの様な静かで、緊迫感のある数秒
何かを千切る音と炭治郎様の声で空気が変わる
炭治郎「禰󠄀豆子ッ!!」
禰󠄀豆子「ッッ!」プイ
顔を背けた、強く眼を閉ざし頑張った彼女に頬が緩む。今日は感情が良く仕事をする日な様だ。
そして、隠により兄妹は連れて行かれる。
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猫鈴 - 続きが気になります!無理せず更新頑張ってください (2022年9月19日 19時) (レス) @page33 id: 49c7725a4b (このIDを非表示/違反報告)
夜空 星夜 - 初コメ失礼します。こんばんは!この小説、すごく面白かったです。これからも更新楽しみに待ってます!!!!!!!!!!!!!!!!! (2022年8月24日 17時) (レス) @page25 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんにちは^_^これからも更新楽しみにしてます (2022年7月28日 9時) (レス) @page24 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
汐莉@ハピラビ(プロフ) - @yuさん» 更新楽しみにしています (2022年6月30日 7時) (レス) @page24 id: cbcf5b3031 (このIDを非表示/違反報告)
@yu(プロフ) - アニメ好き学生!さん» わああ!ありがとうございます!!ゆっくり亀更新ですがよろしくお願いします! (2022年6月18日 20時) (レス) id: fd33118340 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:@yu | 作成日時:2022年3月27日 19時