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20話:無一郎と逢引き【貴女】 ページ48

私の質問は返ってくる事はなく
只々手を引かれる

諦めて背後を歩いていた私は無一郎の横へ移動する

「甘味処なんてどれ位ぶりだろう…」

独り言の様に発した言葉に声が返ってくる

時透「甘い物食べてるの、想像つかない」

好きとも嫌いとも言えないから黙っていると御目当ての甘味処に到着する

店員に席へ案内され引かれていた手はようやく離れる

2人とも注文が済み品が届くのを待つ
静かな時間だが、案外心地よい物で。

時透「A…俺らに残されてる時間はそう多くないじゃん?」

いきなり開いた無一郎の口からはきっと先程あまね様から教えて貰った情報を元に思った事なんだろう

「て言っても私達は14順当に行けば11年」

そう、順当に行けばの話なのだ。
私達は鬼殺隊、鬼の始祖 鬼舞辻無惨が生きている以上刀を振い鬼を滅する。

時透「嵐の前の静けさだよね」

今の状態はその言葉がしっくりとくる。
きっと何処かの時期を狙って、鬼舞辻は襲撃をしてくる

その準備をしている筈だ。
私達も何もせずにはいられない、だから柱稽古を行うのだが。

如何してもどこからかくる不安は拭えなくてこの頃はまともに床に着けずに居る

「時間は有限、私達に今出来ることを全力でやるしかないよ」

無一郎からも不安、心配の”音“がする

きっと、皆一緒だ。
再び静まり返った所に頼んだ三色団子とみたらし団子が届く

「食べよっか、今はその時に備えて休息」

蜜がたっぷりかかったみたらしを食べようと口元に持っていく

時透「まあ、その為の逢引きだしね」

と言い私の腕を掴み自分の方に寄せ私が持っていたみたらし団子を頬張る。

甘いと言う彼だが私は絶賛放心状態

逢引き…?世に言うあーんと言うやつをほぼ強制的にやらされた…?
いきなり過ぎる衝撃に驚いているとそんな姿を見た無一郎は笑った

時透「フフッ…阿呆面」

「い、いや、え?頭が追いつかないよ?え、何?」

満足そうにする彼は私の手からみたらし団子を奪い今度は私に向けてくる

時透「はい、食べなよ」

自分で食べれると言おうとするが開いた口に突っ込まれる団子

本当に何が起きているのか分からずにいると
隣に掛けていた女性が微笑ましそうに言う

?「良いわねぇ若いって」(ニコニコ

時透「まだ、僕のじゃ無いんで」

「?!」

流石に私もそこまで鈍感じゃ無い
無一郎の言葉や行動に驚かされ続けているうちに団子は食べ終わり会計も済んでいた




「味…分からなかった…」

時透「え?そうなの?」

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猫鈴 - 続きが気になります!無理せず更新頑張ってください (2022年9月19日 19時) (レス) @page33 id: 49c7725a4b (このIDを非表示/違反報告)
夜空 星夜 - 初コメ失礼します。こんばんは!この小説、すごく面白かったです。これからも更新楽しみに待ってます!!!!!!!!!!!!!!!!! (2022年8月24日 17時) (レス) @page25 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんにちは^_^これからも更新楽しみにしてます (2022年7月28日 9時) (レス) @page24 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
汐莉@ハピラビ(プロフ) - @yuさん» 更新楽しみにしています (2022年6月30日 7時) (レス) @page24 id: cbcf5b3031 (このIDを非表示/違反報告)
@yu(プロフ) - アニメ好き学生!さん» わああ!ありがとうございます!!ゆっくり亀更新ですがよろしくお願いします! (2022年6月18日 20時) (レス) id: fd33118340 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:@yu | 作成日時:2022年3月27日 19時

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