柱の彼女は一匹狼【鬼滅の刃】

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“音”がする

伊之助「俺を忘れちゃいけねえぜ！この伊之助様とその手下がいるんだぜ！！」

刀を構えた伊之助様と鼻提灯を作ったままいる善逸兄さん
そして、上の階から飛び降りてきた炭治郎様

出揃った人員
引けと言って引く様な人たちでは無いことは分かっていたが、善逸兄さんの安否が目視で確認できた。



「さて、行きますよ」

毒でやられている宇髄様、早急に終わらせた方が良い。

夥しい数の帯が此方に向かってくるが雷の呼吸の使い手がもたらす呼吸音と足音

妹の鬼は2人に任せよう

伊之助様が善逸兄さんの後を追う。

刀を構え直すと同時に兄の鬼が炭治郎様に攻撃しようとする
反応速度が追い付いていない炭治郎様の首根っこを宇髄様が後ろへ引く。

その隙に宇髄様は正面から、私は背後から刀を振るうも交わされる。

上からの帯攻撃も加わり時間が掛かってしまう。
焦りは禁物、単独任務ばかりこなしていた私は相手に合わせるのに苦戦した。

猛攻撃の中建物が耐えられなく、崩壊を目前としていた。

「建物ではなく、貴方達に崩壊して頂きたいのですがｯｯ」

大きな音を立て崩れ落ちる建物から出て外に出た。
まだまだ夜明けまでは長く私は短く息を吐いた。




新しい”音“がした

屋根の上から武器を構えている女の人
そして降ってくるクナイの雨


構わず飛び掛かる宇髄様の脇から斬撃を繰り出す
クナイで切断された鬼の足が再生しない。毒でも塗ってあるのだろう。


だが、ふと目の前から鬼が消えた。

「逃げろ！！！」

まだそこに居る女の人に叫んだ

帯が私たちの行手を阻む様にして取り囲んでくる。

帯の間から見えた一瞬の影

兄の鬼が女の人を鷲掴みにしている姿

宇髄「雛鶴ーーーーｯｯ！！！」

雛鶴と呼ばれた女の人は宇髄様の3人の御嫁様の1人

やめろと叫ぶ宇髄様の表情は硬く
私は帯の間から抜け出した

「＿雷の呼吸 肆ノ型 遠雷＿」

鬼に目掛けて型を繰り出しながら雛鶴様を抱え上げる

妓夫太郎「遠くからの攻撃もできるってかあ」

炭治郎様も鬼の左手を斬り私達を庇う様に構えている
呼吸音は良く無い

それでも直ぐに再生した腕

宇髄「我妻、竈門炭治郎、お前らに感謝する！！」

宇髄様と炭治郎様で鬼の頸を挟み撃ちで斬ろうとするも足掻く兄の鬼

宇髄様は鬼と屋根から落下し、炭治郎様は此方に吹き飛ばされる

雛鶴様と炭治郎様を抱え、上へ跳んだ。

伊之助「危ねえぞ！！」

今度はこっちか
渦巻く帯を切りながら屋根から降りた

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