柱の彼女は一匹狼【鬼滅の刃】

2話：緊急柱合会議【貴女】 ページ4

ーーーー緊急 柱合会議

年に数度しかない重大な会議が緊急で開かれる。
私は胡蝶様と御屋敷に入る。

隠が連れて来たあの一般隊士は庭の真ん中に拘束されていた。
鬼は胡蝶様が預かって居るとの事だ。

ぼんやりと一般隊士を見つめていると、横から声がした。

？「よお、久々じゃねーか、我妻」

ﾁﾗﾘと目線をやるとｷﾗｷﾗと装飾品が太陽の光に反射していて
自然と目を細めた。

「お久しぶりです、宇髄様」

会釈をしながら挨拶するといつもの決まり台詞がとんできた。

宇髄「地味だな！相変わらずに」

貴方が派手なだけですよ、と胸の中で伝え目線を外した。
殆ど、集まっているようだ。御館様が来るのをｼﾞｯと待つ。

ぶつくさと宇髄様がまだ何か言っているが関係の無い話であった為反応はしなかった。ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬと柱の皆様の”音”がして、煩いので私は意識を別の所にやる。

？「ねぇ、なんだっけあの花」

羽織の裾が引っ張られる感覚がした。

「お久しぶりです、時透様。あれは蒲公英ですよ」

霞んだ瞳でじっと花を見つめている時透様
彼は同い歳であり、天才剣士。入った時期も柱になった時期も同等な故なのかよく話しかけられる。

時透「ふーん、蒲公英。似てるね」

「似ている？」

私は首を傾げる

時透「髪色」

花から視線を外し、此方を見つめてくる。
正確に言うと、私の髪の毛を見つめている。

「割と気に入っているんです、この色。」

高い位置に結っている長髪のこの髪は、善逸兄さんを木から降ろそうとした際に変色した。

雷に打たれ変色したなんて、おかしな話だが事実であり
善逸兄さんは凄く謝ってきていたがこれはこれで好きなので良い。

時透「ふーん。」

ぼんやりと見つめてくる瞳を見返す。

時透「鳴柱って笑うんだね」

笑っていたのだろうか？思わず動揺する。

「私も人間ですから」

誤魔化して視線を逸らす。これ以上話すとボロが出ると思い一方的に会話を終わらす。


そろそろ御館様もいらっしゃるだろうと
屋敷に目をやるが、隠に叩き起される一般隊士が視界に入り込んでくる。

いつの間にか、風柱様以外揃っており、そろそろ始まるんだと定位置へと移動する。

私は時透様と胡蝶様の間なので自然と真ん中辺りに行かなければならない。後ろから時透様も着いてきたが何も言わずに一般隊士を見つめた。

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