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ﾊｯと目が覚める。
気が付けば、自分の屋敷に居た。
確か、道端で力尽きたのが最後だったはず…
時透「あ、起きた？」
急に人影ができ、時透様の声がする。
「何故ここに？」
時透「やっぱり、怪我治ってないじゃん」
質問とは違う解答が返ってきた。
黙っているとまた怒った“音”がした。
時透「倒れた所を保護したの。蝶屋敷はあの五月蝿いの居るから嫌かなと思って。」
五月蝿いのとは、きっと善逸兄さんの事だろう。
「有難う御座います、態々」
時透「僕さ、何か君が無理してたり、言う事聞かないとムカつくんだよね」
意味不明な発言をする彼を見つめると、彼も見つめ返してくる。
「何ででしょうね？」
時透「それが分かってればこんな悩んでないし、覚えて無いよ」
ごもっともだった。
何故私に対しての記憶が失われないのか不思議で堪らなかった。
時透「はあ…まあいいや、無理し過ぎ、柱だからとかじゃ無くて1人の女の子なんだからさ」
何かが切れた気がした。
「女の子だから？女の子だから守ってもらえると？鬼殺隊に居る以上私は守ってあげる側なんですよ」
時透「じゃあ、その守ってあげる側が、怪我で思う様に動けなかったら？元も子も無いよね」
「それは…」
時透「その時守れなかったら、また責めるでしょ自分を」
そうかも知れない、きっと私はまた自分を追い込む。
「そうですね、少し話すぎました。1人になりたいので、お帰りください」
心配してくれる人は私の周りに沢山居る。
それでも、私は拒み、距離を取る。
時透「嫌だね。今はもう夜明けだし此処に居るよ」
私のお願いは却下された。
何故そこまでして私に執着するのか
皆揃って私を気にかけるのか。
縁側に座り明るくなってきている空を見つめる彼の背中を見つめ
そんな事を考えた。
いくら考えてもいくら突き放しても距離を詰めてくるこの人達。
仲間とはいえ、同じ境遇の者とはいえ、私は失うことが怖い。
なのに、何故。
気づけば口を開いていた
「何故？失う事が怖くは無いのですか？」
時透「え、何？」
「何故貴方達は失う事を恐れず、距離を詰めてくるのですか？私は怖い、だから距離を取り深く関わらない様にしているのに。お構い無しで振み込んでくる。どうしてですか？」
八つ当たりの様な形で問いかける。
少し考える素振りをみせ、霞んだ瞳をこちらに見せる彼
時透「怖くないわけじゃないないよ、皆。僕は記憶がすぐ無くなっちゃうけど、誰かを失うって凄く怖いよ」
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猫鈴 - 続きが気になります！無理せず更新頑張ってください (2022年9月19日 19時) (
レス) @page33 id: 49c7725a4b (このIDを非表示/違反報告)
夜空 星夜 - 初コメ失礼します。こんばんは!この小説、すごく面白かったです。これからも更新楽しみに待ってます!!!!!!!!!!!!!!!!! (2022年8月24日 17時) (レス) @page25 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんにちは^_^これからも更新楽しみにしてます (2022年7月28日 9時) (レス) @page24 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
汐莉@ハピラビ(プロフ) - @yuさん» 更新楽しみにしています (2022年6月30日 7時) (レス) @page24 id: cbcf5b3031 (このIDを非表示/違反報告)
@yu(プロフ) - アニメ好き学生！さん» わああ！ありがとうございます！！ゆっくり亀更新ですがよろしくお願いします！ (2022年6月18日 20時) (レス) id: fd33118340 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：@yu | 作成日時：2022年3月27日 19時
