9話 ページ10
爆豪side
仲良くなりてぇなんて言い出した狼女。
俺は無性に腹が立った。
人を見下してるような奴だと思ってた。
だから、群れるのを嫌いだなんて言ってるんだと。
でも、そんなのは、此奴の言葉を聞いて、涙を見て、吹き飛んだ。
そして、
貴『そうかもね、でも、もう、自分に嘘つきたくないんだよ。』
そう言った此奴は何とも言えない表情で俺を見た。
爆豪「ﾁｯ…」
何も言えなかった。むしゃくしゃして、苛つく。
此奴の表情が頭から離れねぇ。
さっきまでプロヒーロー達に説教くれてた彼奴は何処に行ったのか。全くの別人にすら思える。
爆豪「泣くんじゃねぇよブス。仲良くしてくれだァ？ﾊｯ、抜かしてんじゃねぇよ。」
俺は彼奴に1歩ずつ近づいた。
怯むことなく俺を見る此奴の頭を乱暴に掻き乱した。
長い此奴の髪は俺の手によりぐしゃぐしゃに乱れた
驚いた顔で見つめてくる。
貴『あの、えっと…爆豪君？』
爆豪「……勝己。」
貴『え…？』
驚いた顔からとぼけた顔をする此奴にもう一度髪を乱してやる。
爆豪「オメェが言ったんだろ。名前で呼んでいいかってよォ。好きに呼べや。」
今度は打って変わって明るい表情を示す此奴は、人と関わらないではなく、関わり方が下手くそ何じゃねぇかと思った。コロコロと表情を変える此奴には、一匹狼なんてあだ名似合わねぇ。
貴『ねぇ、勝己。』
ﾊﾟﾁﾘと目が再び合い口を開く此奴
貴『仲良くして欲しいです、できれば名前で呼んで欲しい…ダメかな？』
ｺﾃﾝと首を傾げる此奴に俺はﾄﾞｷﾘとした。
感じた事の無い感覚に腹が立ちそうだが、俺はとっくに自覚していた。
爆豪「おう。クソ女」
貴『…私は相澤Aって言う名前があるんだけど。』
んな言葉は無視して今度こそ来た道を戻る。
爆豪「明日学校でな。A」
貴『ｯｯ!!』
顔を見ないでもわかる、きっと彼奴は嬉しそうな顔してんだろうななんて。
嗚呼、胸糞わりぃ。
自覚してる分余計に。
クソナードが余計な事をほざいてるがそれすらも気にならなかった。
____俺はAが好きだ。
__________
作者の＠yuです。
すみません、物凄く展開が早いですよね…(汗)
読者様にキチンと俺の妄想が伝わっているかと不安にはなりますが、所々話を飛ばさせて頂く事をご報告します。
よろしくお願い致します。
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urUTtmlB9Wljz7r(プロフ) - 相澤先生の娘とか最高かよ…、 (2022年9月8日 23時) (
レス) @page1 id: ce509c1850 (このIDを非表示/違反報告)
@yu(プロフ) - 深海さん» ありがとうございます！ホントにリアルがバタバタで遅い更新になってしまいますがよろしくお願いします (2019年12月18日 8時) (レス) id: fd33118340 (このIDを非表示/違反報告)
深海 - 面白いです！！更新、頑張ってください！応援してます！！！ (2019年11月27日 22時) (レス) id: 5f7ed13017 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：@yu | 作成日時：2018年12月17日 15時
