8話 ページ9
すると、彼は膝から崩れ落ちた。
緑谷「ｳｯｯｯ……ｸﾞｽﾞｯｯ……ありがとう！ありがとう！」
余程、今まで我慢して辛い思いをしてきたのであろう。中々泣き止まない彼の背中を優しく摩った
？「おい！テメェらｯｯ！」
そんな中、突如現れた爆豪勝己。
目を釣りあげて小さく爆破しながら此方に向かってくる。
彼は先程まで周りに賞賛されていた筈だが…
爆豪「俺は……テメェらに…助けなんて求めてなんかねぇぞ………ｯｯ！助けられてもねぇｯｯ」
何を言い出すかと思えば訳の分からない事を言い始めた。
貴『そっか、君がそう思うなら思ってればいいじゃない。態々言いに来なくても。』
爆豪「あ"？！」
彼のプライドの高さ、自尊心の塊であることは前々から思っていたが、今日の放課後の時に確信した。
貴『きっと、君なら1人で片付けられた。でも、私は、何もしないヒーローに腹を立てて、助けなきゃなんて勝手に動いちゃったの御免なさいね。』
頭を下げた。きっと彼にはこうするのが1番有効だから。
彼は短く舌打ちをして、苛立った様子で来た道を戻っていく。
貴『あ、爆豪君。私、相澤A。』
足を止め、凄い形相で此方を振り返る、彼
爆豪「だからなんだっつーんだよ！あ"ぁ"？｣
貴『私、貴方と仲良くしたいと思っちゃったの。』
自分でも何を言っているかわからなかった。
こんな横暴な彼の何処に惹かれたのか、全くもって理解出来ずにまた口を開く
貴『爆豪勝己…で合ってるよね？勝己って呼んでもいいかな？…できれば、Aって呼んでくれると嬉しいんだけど』
群れることが嫌いで、人と接するのが怖い癖に、私の口は止まってくれなかった。
嗚呼、こんな所がお母さんに似たのかな。なんて。
私は基本父に似ている。考え方とか、まぁ、思考回路が。
でも、本当は、周りと仲良くしたいなんて思ってたんだ。自分に嘘ついて。
信用、信頼できる、素で居れる友達が…欲しかったんだ。
爆豪「……テメェ、恩を売ろうってか？あ？仲良くだぁ？テメェのことは知ってんだよ。言われなくてもよォ。嫌でも耳に入ってくるｯ！群れることを嫌ってんだろ？あ？馬鹿にしてんだろ？周りをｯｯ！」
ｽﾞｷﾘと胸が傷んだ。
嗚呼、そうなのかもしれない。本当、人は強欲で面倒臭い。
貴『…そうかもね、でも、もう、自分に嘘つきたくないんだよ。』
下を向いてしまっていた顔を彼に向ける。
顔を前に上げたことにより、分かった。
_____嗚呼、私、泣いている。
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urUTtmlB9Wljz7r(プロフ) - 相澤先生の娘とか最高かよ…、 (2022年9月8日 23時) (
レス) @page1 id: ce509c1850 (このIDを非表示/違反報告)
@yu(プロフ) - 深海さん» ありがとうございます！ホントにリアルがバタバタで遅い更新になってしまいますがよろしくお願いします (2019年12月18日 8時) (レス) id: fd33118340 (このIDを非表示/違反報告)
深海 - 面白いです！！更新、頑張ってください！応援してます！！！ (2019年11月27日 22時) (レス) id: 5f7ed13017 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：@yu | 作成日時：2018年12月17日 15時
