砂糖くん♯6 ページ6
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明「ねえねえ、A」
貴方「ん〜?」
席に座ってスマホをつついていた私は、
返事だけして目線は動かさない
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明「これさぁ、6組の友達から
渡してほしいって言われたんだけどさ」
そう言った明梨の手には、
1枚の手紙
真っ白な封筒の開け口には、
小さな赤いハートのシールが貼ってある
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誰が見てもわかる、
ラブレターだ
好きな子に自分の想いを綴った
手紙、素敵だなぁ
なんて、しみじみと思っちゃったりなんかして。
貴「ほおほお、いいじゃんっ
責任持って渡しなよ!」
明「それがね、あたし話したことなくて
代わりに渡すの断ろうかと思ったんだけど
なんか断りづらくてね…」
長い髪の毛先をくるくるしながら
悩んでいる様子の明梨
貴「ちなみに、渡す相手は?」
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明「佐藤くんなんだけど…」
おぉ、佐藤くんか!
正直、予想もしてない男の子の名前が出てきて
ちょっとだけびっくりした
明「ほら、Aって佐藤くんと
日直一緒だし、何気に話すことも
多いだろうからさ!」
貴「うーん…」
話す、、といってもこの前
黒板を一緒に消した時にちょこっと会話を
交わした程度。
明「お願い〜」
明梨に何度もお願いされ、
私もなかなか断れない性格なもので…
貴「…
うん、わかった、帰りにでも渡してみる」
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6時限目が終わり、佐藤君くんはというと
さっさとカバンに荷物を詰め込んでいる
部活に早く行くためだろう
部活熱心だなあと感心しながらも
本来の役目を思い出し、さりげなく近づいた
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貴方 「あの……
佐藤くん。」
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少女A - 花さん» ありがとうございます♪亀更新ではありますが、これからも書き続けたいと思います! (2017年11月29日 7時) (レス) id: f917f7c677 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 続き楽しみです。 (2017年11月26日 21時) (レス) id: 7b0326607d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:少女A | 作成日時:2017年11月26日 16時