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So side



壁に触れた指先の違和感で、ここに何かがあるということには気づいていた。

でも…もしこれがトラップで、みんなの身にまた危ないことが起きてしまったら?
そう思うと言い出せなかった。勝利は黒猫と話しているし、このまま先へ進めるならば、その方がいいのかもしれない。

太腿の傷が強く痛む。思わず顔を歪めた。

「聡」

ふと気づけば勝利は俺の前に立って、真っ直ぐにこちらを見つめていた。

「大丈夫?何かあるの?」
「いや……」

勝利から逸らした視線を足元に落とせば、黒猫が足首にすり寄ってくる。
もしかしたら、何かの手がかりになるものが隠されているかもしれない。何故か黒猫を見たらそう思えて、顔を上げた。

「ここの壁、何かがあるんだ」

壁に触れていた手を握って、コンコンと軽く拳をぶつけてみた。勝利は俺の少し後ろに回り、壁を拳で軽く叩きながらこっちへ近づいてくる。

触れていた壁のところで、明らかに音が変わった。ハッと顔を上げた勝利と頷き合う。

「松島、1回離れて」

健人くんがそっと俺の背中に手を回して肩を貸してくれた。壁から離れると、風磨くんがぺたぺたと壁を触って、何かを確かめる。


ふと、風磨くんは壁を触っていた手を腰のあたりで止めた。その前にしゃがんで、壁を横の角度から見つめている。じっと考え込む風磨くんの横顔に、健人くんが少し躊躇いながらも声をかけた。

「…何かあった?」

風磨くんはこちらを振り向いて言った。

「ドライバーだ」

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みみ(プロフ) - 遅くなりましたが昔コメントしたらんです。再開嬉しいです。やはりお話は大好きなのでがんばって下さい。 (2020年2月11日 17時) (レス) id: 84d134d2ea (このIDを非表示/違反報告)
Emma(プロフ) - さくらさん» 毎日チェックしてくださり、ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年12月1日 21時) (レス) id: c1561dc037 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 毎日更新ありがとうございます。楽しみにしています。 (2019年11月30日 19時) (レス) id: 206be9d177 (このIDを非表示/違反報告)
つばき(プロフ) - yukineさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります…! (2019年11月26日 22時) (レス) id: c1561dc037 (このIDを非表示/違反報告)
yukine(プロフ) - めっちゃ面白かったです!次の更新も楽しみにしてます! (2019年11月26日 19時) (レス) id: b95332937f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Emma | 作成日時:2016年2月3日 23時

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