23. 歪んだ時間 ページ23
Shori side
階段を降りた先にはまた、少し広い洋室。大きな窓が2つあり、鍵が開いていれば外に出られそうだった。一応試してみるが、やっぱり鍵は開きそうにない。
窓の対面にあるドアのノブを捻ると、ここの鍵は開いているらしかった。
健人くんを見ると、小さく頷いた。
息をついてからドアを開ける。
シューっとガスの噴出するような音と異様な臭い。中には白っぽい煙が充満していて、慌ててドアを閉めて後ずさる。
「ねぇ、なんかやばいよここ」
「だな」
健人くんはあくまで冷静だ。
「でも他には部屋は無いよな」
「うん……」
ここに入るしか手がないのか……
健人くんを入らせるわけにはいかない。
ちらりと自分の薔薇を見て、俺は腹を括った。
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みみ(プロフ) - 遅くなりましたが昔コメントしたらんです。再開嬉しいです。やはりお話は大好きなのでがんばって下さい。 (2020年2月11日 17時) (レス) id: 84d134d2ea (このIDを非表示/違反報告)
Emma(プロフ) - さくらさん» 毎日チェックしてくださり、ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年12月1日 21時) (レス) id: c1561dc037 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 毎日更新ありがとうございます。楽しみにしています。 (2019年11月30日 19時) (レス) id: 206be9d177 (このIDを非表示/違反報告)
つばき(プロフ) - yukineさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります…! (2019年11月26日 22時) (レス) id: c1561dc037 (このIDを非表示/違反報告)
yukine(プロフ) - めっちゃ面白かったです!次の更新も楽しみにしてます! (2019年11月26日 19時) (レス) id: b95332937f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Emma | 作成日時:2016年2月3日 23時