検索窓
今日:8 hit、昨日:5 hit、合計:33,868 hit

17 ページ17

扉の先は小さな部屋で、壁にも次の扉以外には特に何もない。けれど今までの経験からして、何かが起こるのではないかと勘繰ってしまう。

しかし部屋の中を少し歩き回ってみても、何も起こらなかった。

「少し休むか」

健人くんの言葉に、みんな頷いて床に座り込んだ。俺はポケットに突っ込んでいた薔薇を取り出す。

まだそこまで大きな怪我も負っていないし、薔薇もまだまだ余裕そうだ。

「どのくらい経ったんだろ…」
「もう半日くらいたったような気がするけど…実際はせいぜい1、2時間くらいなんだろうな」

健人くんが首をゆっくり回して、息をついて言った。

「俺さ…絵が動いたり喋ったりすることに、何の違和感も感じなくなってきたんだけど」
「慣れって怖いね」

聡の言葉に頷きながら、薔薇をポケットにしまった。風磨くんはあぐらをかいて次の扉をじっと見つめている。

「進むしかないって事だよね。戻ってもさ、変なのしかいないし…」

聡が言った瞬間に、入ってきた扉の向こうからドンドンと扉を叩く音がした。

「ほらぁ!聡ちゃんが変なのって言うから!」
「あの花嫁にまた怒られるぞお前」

マリウスと風磨くんに言われ、慌てて立ち上がった聡は、入ってきた方の扉に向かって頭を下げる。

「ご…ごめんなさい!花嫁さんたちは変なのじゃないから!許して!」
「何か変なもん出てくる前に行こうか。先に進もう」
「もおー!健人くんまで変なものって言わないで!」

やいのやいの言いながら、俺らは次の扉を開けた。

やいのやいの言いながら、俺らは次の扉を開けた。

18. 嘘つきには罰を→←16



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (63 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
116人がお気に入り
設定タグ:SexyZone , ホラー ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みみ(プロフ) - 遅くなりましたが昔コメントしたらんです。再開嬉しいです。やはりお話は大好きなのでがんばって下さい。 (2020年2月11日 17時) (レス) id: 84d134d2ea (このIDを非表示/違反報告)
Emma(プロフ) - さくらさん» 毎日チェックしてくださり、ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年12月1日 21時) (レス) id: c1561dc037 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 毎日更新ありがとうございます。楽しみにしています。 (2019年11月30日 19時) (レス) id: 206be9d177 (このIDを非表示/違反報告)
つばき(プロフ) - yukineさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります…! (2019年11月26日 22時) (レス) id: c1561dc037 (このIDを非表示/違反報告)
yukine(プロフ) - めっちゃ面白かったです!次の更新も楽しみにしてます! (2019年11月26日 19時) (レス) id: b95332937f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Emma | 作成日時:2016年2月3日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。