砂糖くん♯56 ページ27
〜勝利side〜
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朝練がいつもより早く終わって
校門へ向かってると、
少し遠くにAの姿を見つけた
…隣、だれ?
風磨君…いや
風磨君よりも大きいかもしれないやつが
Aの隣に並んでて
もう考えるより先に体が動いてた
マリ「Aちゃんのお友達?
僕マリウス葉っていうの!
さっき会ったんだけど、もうAちゃんと
仲良くなっちゃった♪」
…
いやいやいやいや。
おかしいでしょ
Aとくっつきすぎだし
しかも彼氏の俺の目の前で!
あまりにも自然なスキンシップに
驚いたと同時に、何かイライラしてきて
勝「そういうことだから、よろしく
A行こ」
半ば吐き捨てるようにそう言った
マリ「あ、待ってよ〜」
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今の状況はというと、
あれから、あのマリウス葉ってやつが
俺達についてきて
俺、A、あいつ
の順で並んでる
貴「なんか私、この二人に挟まれると
すごい小さく見えるんですけど…」
勝「ちっちゃいじゃん実際」
貴「う、うるさいなぁ!」
マリ「そういうとこも可愛いよほんとに♡」
…こいつ俺を怒らせる気だな
どうやらこのマリウス葉はハーフらしく、
道理でスキンシップが多いと思ったんだよ
顔は綺麗だし、色は白いし。
なんかあまりにも容姿端麗で悔しい
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貴「あ!マリウス君、何組?」
マリ「僕ねぇ、確か4組!」
よりによって隣のクラスかい。
マリ「え、てかここって2年生の階だよね?」
貴「うん。そうだよ?」
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マリ「僕、1年4組だよ?」
貴・勝「え」
貴「大きいから2年生かと…」
マリ「小さいから1年生かと…」
その後は、面倒だったけど渋々あいつを
一年の教室まで連れてった
貴「まさかの後輩だったね」
まあ、でも学年違う方がAとの
接触も少ないだろうし好都合かも。笑
…俺いつの間にか、かなりの嫉妬野郎じゃん
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✧✧✧
貴「マリウス君、モデルみたい」
勝「俺だってかっこいいもん」
貴「いや、勝利よりもかっこいいかも…」
勝「え??…まじ?」
貴「嘘だよ!笑」
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少女A - 黒髪の白雪姫さん» 面白いと言っていただけてとても嬉しいです!ありがとうございます! (2017年12月23日 12時) (レス) id: f917f7c677 (このIDを非表示/違反報告)
黒髪の白雪姫 - 初コメです!凄くおもしろいです!更新がんばって下さい! (2017年12月10日 21時) (レス) id: efdbcf38a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:少女A | 作成日時:2017年12月2日 11時