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砂糖くん♯47 ページ18

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健「えと、まず…

今日、俺からAに言わなきゃだめなこと

いっぱいあるんだ」


貴「…うん」











健「俺、実は…

付き合ったのってAが初めてだったの」


貴「…えっ?」


つい拍子抜けした声が出てしまった


てっきり、もう何人とも
付き合ったことがあるとばっかり…



健「だから、Aと付き合えた時は、

本当に嬉しくて。」


健「でも…高3にもなって付き合ったことが

なかった俺は何もわかんなくて。

Aが好きで仕方なかったから、

少しでも俺から離れてほしくなくて…」



少し感情的になったのか、健人は
次々に言葉を発していく


私はそれをただずっと、
何も言わずに聞いていた




健「束縛して、受験のストレスも重なって

暴力までして…

ほんとに、なんであんなことしたんだろうな

最低だと思ってる」



またあの時の記憶が次々に思い浮かんで


怖くなるけど、


もう逃げたくない



ちゃんと話をするって決めたから。






健「母さんに、女の子は絶対に何があっても

傷つけるなって言われてたことを

すっかり忘れてた」



健「本当にごめん、A…」



深く頭を下げてそう言った


貴「…もういいよ、健人。頭あげて」



ゆっくり顔をあげた健人の表情を見て、

本気で反省してくれているのだと思った


貴「健人との思い出は、嫌なことだけじゃなくて


…いい思い出だってある

それはずっと私の中で残ってるから。

…ありがとう、健人」



健人の目からは、涙がこぼれ落ちそうだった。








話が終わり、店を後にしようとする



健「昨日一緒にいた子…彼氏?」

貴「うん。」

健「…俺との記憶を上書きできるくらいに

いっぱい思い出作るんだよ


今日はありがとう、A」





そう言った健人の顔は、

もうあの時と同じ人とは思えないくらい

優しくて、儚げだった。




健「あ、それと」

貴「ん?」

健「もし良かったら…また店来てくれる?」


貴「うん。もちろん笑」




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用も済んだことだし、

あいつが待ってるから帰りますかっ




なんだかすごく気分が清々しい。








貴「ただいまー…」






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勝「Aっ…」

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少女A - 黒髪の白雪姫さん» 面白いと言っていただけてとても嬉しいです!ありがとうございます! (2017年12月23日 12時) (レス) id: f917f7c677 (このIDを非表示/違反報告)
黒髪の白雪姫 - 初コメです!凄くおもしろいです!更新がんばって下さい! (2017年12月10日 21時) (レス) id: efdbcf38a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:少女A | 作成日時:2017年12月2日 11時

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