砲撃開始! ページ49
『あぁ……。で、その喜三太たちは何処だ?』
仙蔵「それなら、山田先生とタカ丸がタソガレドキ軍に行っただろう?それの先に行っている」
『ふーん…よかったー俺行かされなくて』
仙蔵「お前らしいな…。そっちはどうだった」
『いや〜なかなか大変だった。』
とお互いにあったことを話した。そうして時間を過ごせば日も登り始めて辺りは明るくなった。
そうなれば夜の見張りも終了した。
その後寝ている人を起こして周り、みんなが前線近くに集まる。
孫兵「ジュンコ…」
とみんなが静まる中孫兵の呟きが聞こえ、思わず
『何だ?ジュンコいないの?』
と返答した。
すると昨日から姿が見えなくなっていたらしい。
『今探し回るのは危ないから後で探そうな。でもジュンコがいないか周りに目を配らせとくから』
孫兵「ありがとうございます」
と返事をしてくれた。よし、孫兵はなりふり構わず探しに行くかもしれないからこうやって言っといた方がいいな。
そう思った時、大砲の音が聞こえ同時に「伏せー!」と言う声が村に響いた
反射で言われた通りに伏せる。その時に突っ立っていた孫兵の手を引いて庇うように伏せた。
そのまま様子を伺うと大砲の玉は草地でバウンドしてこちらへと飛んできた。
そんなんありかよ…と半笑いになっているとまた次の大砲が飛んできて「退避ー!」と言う声がまた村に響いた。
その声にそれぞれが動きだし、急いであらかじめ掘ってあった塹壕に入り込む。
俺は入らずにまだ入れてない子を誘導しに行く。
やっぱり塹壕に入っていない1年の子がいた。でもその辺は塹壕がなかった。
(今から前に行って塹壕入るのは危ないから……)
『ぼさっとするな!とりあえず物陰に入れ!!』
と叫ぶ。すると同時にヒューと大砲の飛んでくるおとがきこえ、チッと舌打ちをして庇うようにその子たちに飛び込んだ。
そのまましばらくそうしていると砲撃が止み、辺りに静寂が訪れた。1年生の子たちにはそのままでいるように言い、1度体を起こして様子を伺う。
そうすれば塹壕の方からは人が出てきていて、砲撃が止んだことがわかった。
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驟雨(プロフ) - 黒さん» ありがとうございます!!楽しみにしていただいてくださるのはとても嬉しいです。更新頑張ります! (2021年2月6日 14時) (レス) id: 4aca6bcc7f (このIDを非表示/違反報告)
黒 - 続き気になってます。これからも更新頑張ってください。楽しみにしてます。 (2021年2月6日 9時) (携帯から) (レス) id: 737802ebc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊幸゜ x他1人 | 作成日時:2021年1月25日 0時