反発 ページ46
合流すれば流石に手を怪我したのはバレた。
そりゃそうか…服に血ついてたし
小平太「Aその怪我どうしたんだ？」
『別に何でもないよ』
小平太「いや、お前の何でもないは何かあるときだ」
文次郎「そうだぞ？だいたい昔から何でもないって言った時に限ってお前が傷つく時だからな」
『そうだっけ？でもほんとに何でもないから』
文次郎「ほんとか？どうせまた隠して＿『だから何もないって！！』」
そう文次郎が言ったのにかぶせて叫ぶ。
言ったそばから後悔した。感情に任せて言うことじゃなかった。
『あ、えっと…ごめん……』
そう謝るも気まずい空気が流れた。
あぁ、俺がいらない事考えるから……。何となく居た堪れなくて
『ごめん、頭冷やしてくる。……すぐ戻るから』
と言い残してそこから走って離れる。
後から俺に向けて何か言っていたが聞く気力なんてなかった。
村から少し出て森の中を歩いていると湖があった。ちょうどいいやと思い、頭から水を被った。
ぽたぽたと垂れる水が地面を濡らしていく。
少しの間そのまま何もせず、何も考えずにいると人の気配を感じて威嚇のつもりでその方向に手裏剣を投げる。すると案の定ガサっと人が動いた音がした
いつでも戦闘できるように苦無に手を伸ばす。
でも出てきたのは小平太だった。
『………なんだよ。慰めに来た？笑いに来た？それとも怒りに来たのか？こんな時に何してんだって』
そう自嘲気味に言うと何も言わずに見つめてくる。
『なんか言えよ…』
小平太「すまなかった」
もう嫌だ。なんで俺が謝られてるんだろ。悪いのは明らかに俺だ。謝られるくらいならお前なんかいらない、嫌いだって見放される方が良かった。
もう嫌だ。どうしたらいい
もう……
小平太「話したくないこともあるよな！無理に聞こうとして悪かった！」
『…………優しいな、ほんと』
小平太「？」
『俺のことなんかほっとけばよかったものを……。こうやって追いかけてきて、小平太達は悪くないのに謝って。あんな態度をとった俺を見放さなかった』
そう言うと小平太は目を見開いた後笑った。
小平太「そんなの当たり前だろ！Aは私の、私たちの大事な仲間だ！」
『……そっか』
小平太「おう！」
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驟雨(プロフ) - 黒さん» ありがとうございます！！楽しみにしていただいてくださるのはとても嬉しいです。更新頑張ります！ (2021年2月6日 14時) (
レス) id: 4aca6bcc7f (このIDを非表示/違反報告)
黒 - 続き気になってます。これからも更新頑張ってください。楽しみにしてます。 (2021年2月6日 9時) (携帯から) (レス) id: 737802ebc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊幸゜ x他1人 | 作成日時：2021年1月25日 0時
