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もし…… ページ45

『村ひとつにかける軍の量じゃねぇだろ……そんなけ情報消したいのか?ってかこんな軍動かしちゃ周りの村も気付くだろ……』


文次郎「確かにそうだな……何考えてんだ?」


そんな会話をしてると山田先生が攻撃開始は明朝になるようだと仰った。



『明朝……よし、寝れる〜〜!』


文次郎「何言ってんだ。俺たちは見張りだ」


『うそん……俺倒れるよ?』


長次「Aなら……大丈夫、もそ」


『ちょーじ〜。俺頑張る。でもひと段落着いたらボーロ作ってね♡』


文次郎「こいつ……」


なんて話をして見張りの時間まで連れてきた生き物の様子を見たり会話をしたりして時間を潰した。




今更だけど俺にとっては初めての戦だ。
だけど自然と心が落ち着いてる。多分俺とは違う俺がそういうのに慣れてるからだと思う。



『ありがたいな……』



こういうのは慣れちゃいけないけど、でも怯えることで役立たずになることは無い。
そういうとこに関してはホントにありがたい。



そういえば、今まで生きることで精一杯で考えてなかったけど、どうやったら元の世界に帰れるんだろう……





そもそも俺は帰れるのか?




もし帰れなかったら?




この世界の俺が死ねば帰れる?



でもそれでほんとに帰れる?



もし……___



「___ぃ!百地先輩!?」


『っ!』


そう考えていると俺を呼ぶ声が聞こえ、顔を上げる。
すると八と5年い組の久々知兵助が俺の前に立っていた。


兵助「先輩大丈夫ですか?」



『ん?大丈夫、大丈夫〜』



今、心配かけさせちゃいけない。みんな不安なんだ。
最上級生の俺が不安になる様な顔してちゃダメだ。


兵助「なら、いいですが…」


八左ヱ門「………?」



『それじゃ俺はそろそろ見張りだから行くわ。そんじゃ』



と2人に背を向けて歩き出す。
一刻も早く2人から…八から離れたかった。
八にはバレそうだから、なんならバレてるかな。まぁいいんだけど……バレるならバレるで



握りしめてた手に違和感を感じて手を見る


『あ』


見てみると手から血が出ていた。


(ほんとに手から血って出るんだ……。伊作に包帯……は嫌だな。水で洗っとくか)



そう思い、井戸のある所へと足を運んで手を洗い軽く止血してから文次郎たち、見張り組と合流した。








*

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驟雨(プロフ) - 黒さん» ありがとうございます!!楽しみにしていただいてくださるのはとても嬉しいです。更新頑張ります! (2021年2月6日 14時) (レス) id: 4aca6bcc7f (このIDを非表示/違反報告)
- 続き気になってます。これからも更新頑張ってください。楽しみにしてます。 (2021年2月6日 9時) (携帯から) (レス) id: 737802ebc6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊幸゜ x他1人 | 作成日時:2021年1月25日 0時

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