背に腹はかえられぬ ページ43
結局二刻寝ようと思ったけど一刻程で目が覚め、その結果目が冴えすぎて二度寝は出来なかった。
『はーいおはよう、皆の衆』
伊作「あれ、もう起きたの？まだ一刻くらいしか経ってないけど」
『なんか目が覚めた』
伊作「体調は？フラフラしない？」
『大丈夫。少し寝たら良くなった』
伊作「それなら良かった」
と笑い2人で並んで歩き出す。
伊作は腕に布を抱えていた。何なのかわからなかったので直接聞くことにした。
『ところで伊作の持ってるその布って何？』
伊作「これかい？使い古しのふんどしだよ。包帯にするんだ」
『あ、ふーん……』
怪我だけはしないように気をつけよ。
そのまま伊作について歩き、乱太郎に声をかける。
伊作「乱太郎。村の奥の御堂に保健委員で救護所を作るんだ。すぐ行ってくれ」
乱太郎「はい！」
そう返事をした乱太郎に伊作は持っていたふんどしを渡し、先に御堂に行くように促した。
それに兵太夫が微妙な反応をしていた。乱太郎も微妙な反応をしていたが
乱太郎「みんな！絶対に怪我すんなよ！」
と言い言われた通り、御堂に走っていった
『わかるよ、怪我だけはしないようにな。ふんどしの餌食になるぞー』
そう言い残し、適当に仕事始めるか。と司令官という名のサボりで村をぐるぐる歩き回っていた。
でも大丈夫やって。ちゃんと先生方に言われてやってんだから。れっきとした仕事してんの。楽なだけ〜
詳しいことは知らんけど何人かが園田村を出ていった。何しに行ったんだろ？まぁどうせ楽じゃないやつでしょ。駆り出されなくてよかったー
そう思いながらまたしばらく巡回してると、荷車を引く音がした。音がする方を見れば用具委員御一行様が到着したようだった。
ほんと大変だったんだろうね。結構時間かかってんのさな。よかったー、俺に役が回ってこなくて
『別件でここにいない人を抜けばこれで全員揃ったね。……一応先生に報告行くか』
そして先生の集まる場所へ行き、全員揃った旨を伝えた。
その後俺が指揮官としてすることはなく、(不服だけど)きり丸と共に村中を日が傾くまで駆け回っていた。
背に腹はかえられぬってやつだね。苦手より金ってこと。
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驟雨(プロフ) - 黒さん» ありがとうございます！！楽しみにしていただいてくださるのはとても嬉しいです。更新頑張ります！ (2021年2月6日 14時) (
レス) id: 4aca6bcc7f (このIDを非表示/違反報告)
黒 - 続き気になってます。これからも更新頑張ってください。楽しみにしてます。 (2021年2月6日 9時) (携帯から) (レス) id: 737802ebc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊幸゜ x他1人 | 作成日時：2021年1月25日 0時
